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主は、あなたの右の手をおおう陰

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23. 主は、あなたの右の手をおおう陰

【聖書箇所】 詩篇121篇5節

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【読み】
「アドナーイ ショメレッハー アドナーイ ツィレッハー アル ド イェミーネッハー」

【文法】
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  • 「あなたの」を意味する接尾人称辞の「ハー」ךָが繰り返され、声を出して読むとなんとも心地良く聞こえます。
  • 5節での「あなたの」は、4節の「イスラエル」の集合人格としての「あなた」(単数)です。ここで「あなた」と呼びかけているのは、「人称なき存在」の声です。「主」と「あなた」とのかかわりに常に寄り添いながら支えてくれている存在です。

【翻訳】

【新改訳改訂3】
【主】は、あなたを守る方。【主】は、あなたの右の手をおおう陰。
【口語訳】
主はあなたを守る者、主はあなたの右の手をおおう陰である。
【新共同訳】
主はあなたを見守る方/あなたを覆う陰、あなたの右にいます方。
【NKJV】
The Lord is your keeper; The Lord is your shade at your right hand.

【瞑想】

5節にある「主は、あなたの右の手をおおう陰」とはいったいどういう意味なのでしょうか。神が「右の手をもって」という場合には、それは神の力と権威を表わします。聖書では多くの場合、「神の右の手」という言い方が使われますが、詩篇121篇5節では、人の右の手を主が覆われるという言い方になっています。

「右」というポジションは、一般的な意味で「右に出る者がいない」ということばがあるように、それは一番すぐれているということです。また「右腕」ということばも、最も信用し、たよりにしている部下(補佐役)を意味します。さらには、右または右手には「力」とか、「権威」を示すものとして旧約聖書に引用されています。特に詩篇に多く、ほとんどの場合、王的・神的な力、支配を意味しています。

「ヘブル語デイリー・ブレッド」でも取り上げた詩篇91篇1節の「いと高き方の隠れ場に住む者は、全能者の陰に宿る」の全能者の「陰」が、
詩篇121篇5節の「陰」と同じ言葉である「ツェール」צֵלです。しかも91篇1節は同義的並行法(つまり「いと高き方の隠れ場に住む」ことと「全能者の陰に宿る」こととは同義)になっていますから、そこから考えるならば、「主は、あなたの右の手をおおう陰」とは、主があなたの隠れ場となってくださることを意味しています。その隠れ場とは積極的な意味において神との親密な交わりを意味します。その交わりにおいて人は神を知り、その秘密を知り、神の知恵と力を与えられることになります。これが「主はあなたの右の手をおおう陰」という表現になっていると考える事ができます。

生存と防衛の保障としての主というだけではなく、より内的なかかわりを豊かに秘めた神と人との生きたいのちのかかわりを意味する表現ーこれこそが、「あなたの右の手をおおう陰」だと言えます。その代表的なモデルは御父と御子に見ることができます。神が選ばれたイスラエルの民もそのような祝福の特権を神から賦与されていたのです。

【付記】
「見よ、イスラエルを守る方は」⇒楽譜

2013.3.9


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