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あなたの足の履物を脱ぎなさい

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35. あなたの足の履物を脱ぎなさい

【聖書箇所】 出エジプト記3章5節

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【読み】
ヴァヨール アル ティクヴ ハローム シャル ネアレーハー メーアル ラグレーハー

【文法】
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【翻訳】

【新改訳改訂3】
神は仰せられた。「ここに近づいてはいけない。あなたの足のくつを脱げ。」(「あなたの立っている場所は、聖なる地である。」)
【口語訳】
神は言われた、「ここに近づいてはいけない。足からくつを脱ぎなさい。」
【新共同訳】
神が言われた。「ここに近づいてはならない。足から履物を脱ぎなさい。」
【NKJV】
Then He said, "Do not draw near this place. Take your sandals off your feet. "

【瞑想】

出エジプト記3章は偉大な神のしもべとして、イスラエルの民をエジプトから救い出したモーセの召命の場面です。モーセが神から召命を受けたのは80歳でした。その40年前には、自分の同胞のためになんとかしたいという思いから、自分が良かれと思ってしたことがエジプトから逃亡するはめになり、逃げのびたミデアンの地で40年間を羊飼いとしての生活を送っていました。そのモーセがシナイ山のふもとで不思議な光景を見たのです。その光景とは「燃えているのに燃え尽きない柴」でした。モーセはそこに近づこうとしたとき主の声を聞いたのです。「ここに近づいてはいけない。あなたの足のくつを脱げ。あなたの立っている場所は、聖なる地である。」と(出3:5)。

5節の「あなたの足のくつを脱げ」とは何を意味するのでしょうか。ここで「くつ」と訳されていているのは、砂漠で羊飼いたちが履く革製のサンダルのことです。革紐で足にしっかりと結びつけて使用しました。乾燥した荒地に最も適した履物のことです。その履物を脱ぐということは、いくつかの解釈ができます。

(1) 自分の権利を捨てること

第一の解釈は、自分の権利、思いや考え、立場を捨てよという意味です。ボアズがナオミの土地とルツを買い戻して、ルツと結婚しようと決意しますが、ボアズ以上に「買い戻す」権利をもった者が一人いました。ボアズはその親戚にベツレヘムの門で待ち受け、10人の長老たちに承認になってもらって、「買い戻し」の意志があるかどうかを確かめました。イスラエルでは「レヴィラート婚」(「レビレート婚」とも言う)という義務があり、子どものいない男が死ぬと、その弟が兄の嫁をめとることが定められていました。弟がいない場合には、血縁の近い順番でおはちがまわっていきます。この習慣、この義務制度が「レヴィラート婚」です。ボアズはナオミの土地を買い戻し、残された未亡人であるルツをめとろうと思いましたが、果たして、その権利を有する最近親者がどうするかで決定します。「買い戻しの意向」の有無を問われた男は自分の権利と義務を放棄しますが、その時に自分の靴(履物)を脱いで、相手にそれを渡すという習慣で自分の意志を表したのです。したがって、神がモーセに「あなたのくつを脱げ」と命じたその意図は、「あなたの権利を捨てよ」という意味で語ったと言えます。またそれは、これまでの過去の経験や業績、立場、体裁などの放棄を意味していると考えられます。

(2) 奴隷の立場に立つこと

ここでいう「くつ」を履けるのは自由人のしるしでした。名誉と誇りのしるしです。奴隷や貧しい者は裸足で歩いたのです。したがって、「くつ」を脱ぐということは、奴隷の立場に自分を置くことを意味します。神のモーセに対する使命は、エジプトにいる王の奴隷となっている同胞を救い出すことでした。それゆえ、リーダー自身が奴隷と同じ立場に身を置くことを意味しています。

やがて神の御子は神であるにもかかわらず、そのあり方を捨てられ、ご自分を無にして、仕える者(しもべ)の姿を取って、人間と同じようになられました。この「しもべなるイエス」によって、私たちは罪の奴隷から救い出されたのです。


「あなたの足のくつを脱げ」と言われる主のことばに従うことなくして、神のしもべとして仕えることは許されないのです。幕屋で仕える祭司たちが聖所に入るときは、必ず裸足でした。


2013.3.21


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