Ps69の「かかわりの構造」
Ⅱ/A(42~72篇) | テキストPs69 | 原典テキストPs69 | 瞑想Ps69/A | 瞑想Ps69/B | 礼拝用語Ps69 | 恩寵用語Ps69 |
- 詩篇69篇は長い詩篇ですが、構造的にはシンプルです。「神」と、「私」と、「敵」の存在があり、最後の部分(32~36節)は、「私」とも、あるいは「人称なき存在」の声とも言えます。私見としては、「私と神」とのかかわりとは別に、「私と神」のかかわりを支え、強める「人称なき存在」の声としたほうが自然のような気がします。
- 「私」という存在は強い「敵)に対して、きわめて「弱く」、「悩む者、貧しい者」です。「私」が受ける敵からの「そしり」は、すべて「神」のゆえに、神に対する熱心さのゆえに受けています。「そしり」のみならず、「私」という存在は危機的な状況の中に置かれており、それを一方的に神に訴えています。それに対して「神」は全く沈黙しています。