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新しいエルサレム神殿 (4) 主の栄光が戻る時

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41. 新しいエルサレム神殿 (4) 主の栄光が戻る時

【聖書箇所】 43章1節~27節

ベレーシート

  • 43章には、新しい神殿に主の栄光が戻ること(1~12節)、および祭壇についての言及(13~27節)が記されています。神殿に主の栄光が戻ることが何を意味しているかが重要です。

1. 主の栄光が再び現われるとき

【新改訳改訂第3版】エゼキエル書43章1~7節

1 彼は私を東向きの門に連れて行った。
2 すると、イスラエルの神の栄光が東のほうから現れた。その音は大水のとどろきのようであって、地はその栄光で輝いた。
3 私が見た幻の様子は、私がかつてこの町を滅ぼすために来たときに見た幻のようであり、またその幻は、かつて私がケバル川のほとりで見た幻のようでもあった。それで、私はひれ伏した。
4 【主】の栄光が東向きの門を通って宮に入って来た
5 霊は私を引き上げ、私を内庭に連れて行った。なんと、【主】の栄光は神殿に満ちていた。
6 ある人が私のそばに立っているとき、私は、神殿からだれかが私に語りかけておられるのを聞いた。
7 その方は私に言われた。「人の子よ。ここはわたしの玉座のある所、わたしの足の踏む所、わたしが永遠にイスラエルの子らの中で住む所である。イスラエルの家は、その民もその王たちも、もう二度と、淫行や高き所の王たちの死体で、わたしの聖なる名を汚さない
9 ・・・・・わたしは永遠に彼らの中に住もう

  • かつて主の栄光が神殿を去ってから、19年ぶりに再び新しい神殿にすさまじいとどろきの音と輝きをもって、神の栄光が戻ってきます。5節の「霊が私を引き上げてというフレーズは、エゼキエル書では6回使われていますが、いずれも主の霊が主権的にエゼキエルに重要な事柄を示すために働きかけたことを意味します。
  • それは「宮に関する律法」で、12節に「山の頂のその回りの全地域は最も神聖である」ことを教えるためです。つまり、第四神殿が建てられる場所は千年王国においてこの地上で最も神聖な、神の臨在の中心地となるということです。詩編48篇2節の「高嶺の麗しさは、全地の喜び、北の端なるシオンの山は大王の都」はその預言的成就を歌っています。その前には「人間が地上に住んで以来の、かつてなかったほどの」大地震が起こり、地形も現在のものとは大きく異なり、エルサレムが最も高い山となるからです。そこに新しく建てられることなる神殿の場所が聖別されなければならないというのが、エゼキエル書43章の「宮に関する律法」なのです。
  • イエス・キリストがすでに十字架の死と復活によって、一回限りの永遠の贖罪を成し遂げてくださったのに、なぜ千年王国において、しかも神殿の敷地(正方形)の中心に祭壇が作られるか、疑問に感じるところです。ちなみに千年王国が終わり、天から新しい天と地が、新しいエルサレムが下ってくる時には第四神殿はありません。なにゆえに第四神殿では祭司がおり、また祭壇があっていけにえがささげられるのでしょうか。その意味するところは何なのでしょうか。
  • その一つの答えは、エゼキエル書20章40節に「わたしの聖なる山、イスラエルの高い山の上で、──神である主の御告げ──その所で、この地にいるイスラエルの全家はみな、わたしに仕えるからだ。その所で、わたしは彼らを喜んで受け入れ、その所で、あなたがたのすべての聖なる物とともに、あなたがたの奉納物と最上のささげ物を求める。」と神が語っているからです。
  • もうひとつの答えは、イスラエルの失敗を踏み直すためです。イエスがこの世に来られた時(初臨)に、イエスの生涯はイスラエルの失敗の歴史を以下のように「踏み直され」ました。
    画像の説明
    この「踏み直し」が、キリスト再臨後の「千年王国」においても同様になされるのだと考えられます。つまり、イエスがメシアであることを全世界中から帰還された全イスラエルの民に主イエスがメシアであることを正しく認識させるためです。イエスこそ真のメシアである(あった)ということを、イスラエルの民に再認識させるために、神殿が再び必要なのです。
  • 第一神殿は、王たちによる偶像礼拝のために神殿は汚されてバビロン軍によって崩壊されました。第二神殿では、冨の惑わしによって大祭司が私服を増やす制度を作ったことで、神殿は汚されました。そのためにこの第二神殿はローマ軍によって完全に崩壊しています。やがて建てられることになる第三神殿も「偽キリスト」によって汚されます。それゆえ「踏み直し」が必要なのです。それは最終ステップのための預言的啓示のためです。
画像の説明
  • 主の栄光が第四神殿に戻る時、つまり千年王国においては、失敗の歴史の「踏み直し」が行なわれると考えられます。主の祈りの中にある「御国」は、ギリシャ語で「バシレイア」(βασιλεια)、英語では「キングダム」(kingdom)、ヘブル語では「マルフート」(מַלְכוּת)ですが、その意味するところは「王国」です。旧約において「王国」が成立したのはダビデ・ソロモンの時代です。特にソロモン王国は千年王国の予表です。それゆえ、ソロモンによる王国が、ソロモンにまさるメシアによって神の王国が踏み直される必要があるです。これが「踏み直しの論理」で、聖書の歴史の中に繰り返されるのです。
  • メシア王国においては、人間の王も、大祭司も、そして預言者もおりません。なぜなら「イエスこそメシア」が実現するからです。しかも、このことを回復された全イスラエルが真に悟るために、祭司制度、いけにえ制度、君主制度が回復されます。ただし、神殿に限っていうならば、そこにはあるべきはずの契約の箱も、金の燭台も、パンの備えの机も、香の祭壇もありません。なぜなら、それらは「イエスがメシア」であるという本体の影(写し)であったからです。あるのは神殿の本体と祭壇です。祭壇が必要なのは、千年王国の時代(メシアの統治)に生きる神の民たちが、すでになされた十字架の贖いを覚え、記念するために必要なのです。
  • 今日、キリスト教会が主の贖いを覚えて記念し、やがて実現するメシア王国の到来を待ち望みながらなされるところのパンとぶどう酒による聖餐式は、「主が来られる時まで」です。千年王国では、特に、イスラエルの民がかつて神殿におけるいけにえによる完全な贖いがメシアによって実現したことを振り返り、思い起こすために必要なのだと言えます。
  • キリスト教の歴史において、1900年間、神の民イスラエルが世界中に離散させられていたことを思えば、「千年」という期間はそれほど長いとは言えません。真のメシアであるイエスの御名の権威の下に統治される時代が到来して、神がイスラエルの民に約束されたことがすべて完全に成就されることによって、神の真実が証しされるのです。そのためには、神殿における旧約的な祭司制度やいけにえの制度が復活したとしても決しておかしな話ではありません。なぜなら、旧約における神の礼拝とイエス・メシアとの関係がはじめて完全な形で明らかにされるからです。ただし、それはあくまでも限定期間つきで、千年王国が終了し、新しい最終の新天新地の到来までのことです。
  • 詩篇の中には、千年王国のことを念頭に入れなければ理解できないものが数多くあります。むしろ、詩篇にはやがて全地がメシアによって統治され、イスラエルはその長子的役割を担うことが預言されているのです。もし千年王国の到来という前提がなければ、多くの詩篇の意味するところが実は見えてこないのです。

2. 第四神殿の「祭壇の炉」

  • エゼキエル書43章には「祭壇」について言及されています。台座を別として、祭壇自体の大きさの寸法は12キュビト平方です(43:14~17)。ちなみに、ソロモン神殿における祭壇は5キュビト平方ですから、二倍以上の大きさです。黙示録の新しい都エルサレムの大きさは、1万2千スタディオン平方です。掛けるとその面積は144べーキュスで、その数は、印を押されたイスラエルの子孫のあらゆる部族の者の数14万4千人と繋がってくるのです。私には、まだまだ見えていない部分が多くあるように思います。
  • エゼキエルの「祭壇」はソロモンの時代のものとは異なっている部分があります。まず、ここに「祭壇」と訳された言葉が聖書の中で1回きりの言葉であるということです。普通、「祭壇」の原語は「ミズベーアッハ」(מִזְבֵּחַ)で、旧約では403回の使用頻度です。その語源は「ほふる」という意味の動詞「ザーヴァハ」(זָבַח)です。しかしエゼキエル書43章15節で使われている「祭壇」は「ハレエール」(הַרְאֵל)で、「アリーエール」(אֲרִיאֵל)とも表記され、「祭壇の炉」と訳されています。長さ12キュビト、幅12キュビトの正方形の炉で、高さ4キュビトの4本の角が上についています。ヘブル語の「アリーエール」(אֲרִיאֵל)は「神の獅子」という意味で、「獅子」はユダ族を象徴するものです。つまり、ユダ族から出た「獅子」「ダビデの根」から出た「ほふられた小羊、イエス・キリスト」、「祭壇の炉」と訳された最初で最後の完全な祭壇、これこそがエゼキエルの見た神殿の祭壇なのです。


2013.7.13


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