礼拝用語Ps40
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詩40篇「告げる」 בָּשַׂר バーサル
〔カテゴリー宣教〕
9節「私は大きな会衆の中で、義の良い知らせを告げました。」
Keyword; 「告げる」「告知する」「語り告げる」speak , preach, proclaim, declare, say
- 詩40篇のキーワードは、神の喜ばしいおとずれを「告げる」ということです。この詩篇には四つの節に「語る」ことに関連することばが五つあります。
① 5節 「・・私が告げ (דָּבַר)ても、また語って(נָגַד)ても、それは多くて述べ(&size(18{םָפַר};) 尽くせません。」
② 9節「私は大きな会衆の中で、義の良い知らせを告げ(בָּשַׂר)ました。ご覧ください。
私は私のくちびるを押さえません。」
③10節「私は、あなたの義を心の中に隠しませんでした。あなたの真実とあなたの救いを告げ(אָמַר)ました。私は・・・大いなる会衆に隠しませんでした。」
④16節「あなたの救いを愛する人たちが、『主をあがめよう。』と、いつも言います(אָמַר)ように。」
- 英語で言うならば、speak, preach, declare, proclaim, say は、口で語ることに関する語彙ですが、そのニュアンスは微妙に異なります。たとえば、speak ということばは、話すという意味ですが、preach は、ことばを話すにしても説教のようにある程度、整理して順序立てて語る用語です。declareと proclaimは、はっきりと宣言する。告白する、告知する、公言するという言葉で、教会では賛美の中で神がどのような方であり、なにをなされたかをはっきりと告白するといったニュアンスです。
- いずれにしても、この詩篇は神がなしてくださったすばらしい救いを語ること、語り告げることを強調しています。この詩篇をワンセンテンスで言い表すならば、
(A) 滅びの穴から救い出された者、あるいは、主から新しい歌を授けられた者は (Who)
(B) いつも (When)
(C) 会衆に、会う人ごとに (Whom)
(D) 救いについての良い知らせ、喜ばしいおとずれを (What)
(E) 喜んで(自発的に) (How)
(F) 語り告げる―という責任があります。自分の心の中に隠してはならいのです。
- 礼拝における賛美というかたちで、説教というかたちで、あるいは日常的なかかわりの場でなされるあかし(話し)というかたちで・・とその形式は様々ですが、神の驚くべき救いの御業は、どんなに語り告げても、語り尽くすということはないことを詩40篇の作者は告白しています。もう一度、主にある一人ひとりが、救いの原点に立ち返って、神の驚くべき救いの事実を語る(あかしする)ことの重要性を認識しなければならないと思います。たとえ「数え切れないほどのわざわいが私を取り囲」(12節)んだとしてもです。