サムエル記(改)
聖書を横に読むの目次
9. 「Ⅰ・Ⅱサムエル記」の瞑想(改訂)
はじめに
「サムエル記」は内容的にはダビデ記であっても決しておかしくはありません。にもかかわらず「サムエル記」と呼ばれる所以はどこにあるのでしょうか。それはサムエルという預言者が果たした歴史的役割にあります。その役割とは、イスラエルに導入された王制の権利、責任、義務などを規定し、神の王国の憲章として公文化したことでした。後の預言書が歴代の王を評価する場合、その王国の憲章にかなっていたかどうかが基準とされたのです。
ちなみに、リビングバイブルはサムエル記を「王国成立記」と題し、列王記は「王国衰亡記」と題しています。サムエル記の瞑想を通して、神の歴史支配の妙を味わっていきたいと思います。
サムエル記の瞑想
2012.5.12~8.24
No. | 聖書箇所 | タイトル | 瞑想日 |
第一 | |||
01 | 1章1~28節 | ハンナの立てた誓願 | 05.12 |
02 | 2章1~36節 | ハンナの賛歌に見る「貧しさ」の霊性と家庭教育 | 05.15 |
03 | 3章1~21節 | サムエルの預言者としての召命 | 05.16 |
04 | 4章1~22節 | 栄光はイスラエルから去った | 05.18 |
05 | 5章1節~7章2節 | 神の契約の箱の移動ストーリー | 05.19 |
06 | 7章3~17節 | 最後の士師としてのサムエル | 05.22 |
07 | 8章1~22節 | 王制導入のいきさつ | 05.23 |
08 | 9章1~10章16節 | 最初の王として油注がれたサウル | 05.24 |
09 | 10章17~11章15節 | 王としての実績を認められたサウル | 05.25 |
10 | 12章1~25節 | 王を求める危うさを一貫して警告するサムエル | 05.29 |
11 | 13章1~14章52節 | サウルの王権失脚の発芽 | 06.08 |
12 | 15章1節~35節 | サウル王の王位剥奪の真の理由 | 06.09 |
13 | 16章1節~23節 | サウル王とダビデの運命的な出会い | 06.12 |
14 | 17章1節~58節 | 万軍の主の御名によって立ち向かうダビデ | 06.13 |
15 | 18章1節~30節 | 愛される者ダビデ | 06.15 |
16 | 19章1節~24節 | サウルから逃れるはじめるダビデ | 06.16 |
17 | 20章1節~42節 | ヨナタンとダビデの麗しい友情 | 06.20 |
18 | 21章1節~15節 | 人を恐れたダビデの失態 | 06.23 |
19 | 22章1節~23節 | 理不尽な出来事を冷静に受けとめたダビデ | 06.26 |
20 | 23章1節~29節 | いつも「主に伺った」ダビデ | 06.27 |
21 | 24章1節~23節 | 上着の裾を切り取ったことで「心を痛めた」ダビデ | 06.29 |
22 | 25章1節~44節 | 聡明なアビガイルの進言に助けられたダビデ | 06.30 |
23 | 26章1節~25節 | 深い眠りを下された主の守りの中にあったダビデ | 07.03 |
24 | 27章1~28章2節 | 二重生活の板挟みに陥って行くダビデ | 07.04 |
25 | 28章3節~25節 | 位打ちされ、ノックアウトされたサウル | 07.06 |
26 | 29章1~30章31節 | 窮地の中で「主の御名によって奮い立った」ダビデ | 07.07 |
27 | 31章1~1章27節 | ダビデの哀悼の歌-「弓の歌」 | 07.10 |
第二 | |||
28 | 2章1節~32節 | サウル家とダビデ家との抗争 | 07.11 |
29 | 3章1節~39節 | ダビデ、アブネル、ヨアブ、三者三様の思惑 | 07.13 |
30 | 4章1節~12節 | 日和見主義者を決して信用しないダビデ | 07.14 |
31 | 5章1節~25節 | 全イスラエルの王となったダビデ | 07.17 |
32 | 6章1節~23節 | 神の箱をエルサレムへ運び上るダビデ | 07.18 |
33 | 7章1節~29節 | 「わたしはあなたのために一つの家を造る」 | 07.20 |
34 | 8章1節~18節 | 周囲の敵を征服したダビデとその重臣たち | 07.25 |
35 | 9章1節~13節 | メフィボシェテに恵みを施したダビデ | 07.21 |
36 | 10章1節~19節 | 雨降って地固まる | 07.28 |
37 | 11章1節~12章25節 | 夕暮れ時の罠 | 08.06 |
38 | 13章1節~39節 | ダビデの長子アムノンが蒔いた欲情の種 | 08.06 |
39 | 14章1節~33節 | ヨアブによるダビデとアブシャロムとの和解工作 | 08.07 |
40 | 15章1節~37節 | アブシャロムのクーデターとダビデの都落ち | 08.08 |
41 | 16章1節~14節 | ダビデをめぐる人間模様の真相 | 08.10 |
42 | 16章15節~17章29 | ダビデの友フシャイの功績 | 08.11 |
43 | 18章15~19章8節 | 政治の論理と肉親の情の相克に苦しむダビデ | 08.14 |
44 | 19章9節~43節 | ダビデ復権における様々な人間模様 | 08.15 |
45 | 20章1節~42節 | ダビデ政権における不満という誘因 | 08.17 |
46 | 21章1節~22節 | ダビデの霊性の特徴を表わすエピソード | 08.18 |
47 | 22章1節~23章7節 | ダビデの心の断面を知る歌 | 08.21 |
48 | 23章8節~39節 | ダビデの三勇士 | 08.22 |
49 | 24章1節~25節 | ダビデの生涯の総括 | 08.24 |
2012.5.11/2020.10.27(改訂)
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