瞑想Ps40/A
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瞑想Ps40/A
- この詩篇の主旨を、私なりにワン・センテンスで表現すると次のようになります。「(A)主から新しい歌を授けられた者は、(B)いつも、(C)義の良い知らせを、(D)会衆に、(E)語り告げる という責任がある。」
- (A)「新しい歌」とは、①神から授けられた歌です。②救いの喜びの歌です。③神への感謝と賛美の歌です。
- (B)「いつも」とは、①常に(always,continually) ②自発的に(強制されることなく) ③形式的ではなく です。特に、②の自発性については、6節の「あなたは私の耳を開いてくださいました。」と8節の「わが神。私はみこころを行なうことを喜びとします」とに表わされています。「耳を開く」とは、出エジプト着21章にその意味が記されています。
- (C)「義の良い知らせ」とは、①救いについての喜びのおとずれ(口語訳) ②神が人の罪を赦してくださるという嬉しい知らせ(LB訳) ③The good news of rightousness(that you save us)です。あるいは、神の真実と救い、神の恵みとまこととも言い換えられます。神のご性質だけでなく、神のなされた驚くべき救いのみわざをも意味しています。
- (D)「会衆に」とは、①神の民の集まりで ②大きな集会に集うすべての人 ③会う人ごとに(LB訳)
- (E)「語り告げる」とは、①はっきりと語り、あるいは賛美することです。②speak,proclame, declare 語るだけでなく、はっきりと告白し、宣言することです。 ③決して心の中に隠してはならない、口や唇を押さえてはならないということです。
- この詩篇の作者は、16節で上記の内容を次のようにまとめています。それは「あなたを慕い求める人がみな、あなたにあって楽しみ、喜びますように。あなたの救いを愛する人たちが、『主をあがめよう』といつも言いますように。」です。救いを楽しむだけでなく、神様がいかにすばらしい方であるかを、いつも、語り告げることができるようにと祈っています。強調点は、「語り告げる」ことにあると思います。詩40篇にはそのことを強調することばが多く見られます。神の驚くばかりの救いの御業はどんなに語り告げても語り尽くすということはできないのです(5節)。
- イエスがエルサレムに入場される前、オリーブ山のふもとに近づかれた時に、弟子たちが自分たちの見た神のすべての力あるわざのことで、大声で神を賛美し始めました。そのとき、あるバリサイ人がイエスに向かって「弟子たちをしかってください」と言ったのです。イエスは答えて言われました。「わたしは、あなたがたに言います。もしこの人たちが黙れば、石が叫びます。」と(ルカ19章37~40節)。
- だれにも止めることができない神への賛美、心から沸き立ってくる新しい歌、それを日々新しく、私の口に授けてくださるようにと祈ります。