出エジプト記(改)
「出エジプト記」の瞑想(改訂)
「あなたがたはわたしにとって祭司の王国、聖なる国民となる。」(出 19:6)
- 「出エジプト記」は、神に選ばれたひとつの家族が、ヨセフの死後、エジプトにおいて400年間にわたって奴隷となりつつも膨大な数の大家族(400~600万人とも言われる)として膨れ上がります。神がその人々をそこから救い出されるのがこの「出エジプト」物語です。
- 奴隷の身から自由な身となったこの大家族が、合意の上で、神の民となる契約を神と結びます。神は彼らにご自分の民(神の王国の民)となるためにふさわしい規範としての(神と人、人と人とのかかわりを規定する)律法を授けました。それは、彼らが「祭司の王国、聖なる国民となるため」でした。神の与えた律法は彼らのすべての生活の領域に及んでいますが、それは他の国とは全く異なる神の法であり、神の御支配(統治)が彼らを通してあかしされるためのものでした。
- 「創世記」はいわば、この「出エジプト記」に見られるひとつの家族が神の民として成立するプロセスの、プロローグ的な位置にあります。モーセ五書(トーラー)の中心は、この「出エジプト」の出来事によって、神がこの地上に神の支配(The kingdom of God)を打ち建てようとされたことです。このストーリーをゆっくり味わっていきたいと思います。
出エジプト記の瞑想
2011.11.25~12.31
No. | 聖書箇所 | タイトル | 実施日 |
1 | 1章 | ヨセフを知らない新しいエジプトの王による苦役 | 11.25 |
2 | 2章1~22節 | モーセの誕生・成長・ミデアンへの逃亡 | 11.26 |
3 | 2章23節~3章 | モーセの召命と使命(1) | 11.29 |
4 | 4章 | モーセの召命と使命(2) | 11.30 |
5 | 5章1節~6章13節 | パロとの交渉(1) | 12.02 |
6 | 6章14節~7章7節 | モーセの兄、アロンの系譜(改訂) | 12.03 |
7 | 7章8節~8章 | パロとの交渉(2)(改訂) | 12.06 |
8 | 9章~10章 | パロとの交渉(3)(改訂) | 12.07 |
9 | 11章~12章36節 | 初子の死と過越 | 12.09 |
10 | 12章37節~13章16節 | 過越を覚えるための規定 | 12.13 |
11 | 13章17節~14章 | 紅海渡渉の経験 | 12.14 |
12 | 15章1~21節 | 出エジプトの輝かしい勝利の歌(改訂) | 12.16 |
13 | 15章22節~17章7節 | 生存の保障 | 12.17 |
14 | 17章8~16節 | 敵からの防衛の保障 | 12.20 |
15 | 18章 | モーセの舅イテロの訪問と助言 | 12.21 |
16 | 19章 | シナイにおける双務的契約(1) | 12.24 |
17 | 20章1~21節 | シナイにおける双務的契約(2) | 12.27 |
18 | 31章18節~32章29節 | 実に、うなじのこわい民 | 12.28 |
19 | 32章30節~34章 | モーセのとりなしによる神との契約更新(改訂) | 12.30 |
20 | 35~40章 | 幕屋建造プロジェクトの秘訣 | 12.31 |
2011.11.22
【トピック1】「出エジプト記の主題と構造」
【トピック2】「出エジプトから約束の地へ」
【トピック3】「レビ族の家系」
【トピック4】「モーセは何度シナイ山を登り降りしたか」(姜泰進牧師の寄稿)
【トピック5】
①「本当のシナイ山」
②「出エジプトルート、紅海、シナイ山」
③「シナイ山の場所と出エジプトルートについての新たな見解」
【トピック6】
「出エジプト記の重要な語彙」
【トピック7】
「大祭司の系譜」