主に感謝せよ(詩篇107篇1節)
ヘブル語コラムの目次
【歌で覚えるヘブルの学び】
見よ、兄弟が共に住む| 聞け、イスラエルよ | さあ、喜び踊ろう |
主に感謝せよ(詩篇107篇1節)
【新改訳改訂3】
「主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで。」【口語訳】
「主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」と、【新共同訳】
「恵み深い主に感謝せよ/慈しみはとこしえに」と【NKJV】
Oh, give thanks to the Lord, for He is good! For His mercy endures forever.
上記は、118:1,29/136:1にある主への感謝を呼びかける定型句です。歌詞は新改訳聖書の訳です。ヘブル語は右から左へ読みます。
(1) 動詞は1個【赤色】
「感謝せよ」「ヤーダー(感謝する)」יָדָהの命令形で「ホドゥ」הֹדוּ 英語では Give thanks
(2) 名詞は3個【緑色】
①「主」のיהוה これは神聖四文字と言ってユダヤ人は発音せず、「アドナイ」と呼び変えて発音します。英語では The Lord
②「とこしえ、永遠」עֹולָםオーラームと発音します。英語はforever
③「恵み、いつくしみ、慈しみ」חֶסֶדヘセドと発音します。神のイスラエルに対する契約の愛を意味し、その愛は不変の愛、確固とした揺るがない愛です。英語では、mercy, constant love, steadfast love, などと訳されます。
(3) 形容詞は1個【青色】
新改訳では「いつくしみ深い」、口語訳と新共同訳では「恵み深い」と訳されますがヘブル語は「トーヴ」טֹוב「良い」という意味で、英語ではほとんどgoodと訳されます。主は良い方であり、良いものしか私たちに与えられない方であるという意味です。また、主は良いものを与えることを何よりも喜びとされる方なのです。この方を知ることこそが霊的源泉です。
(4) 接続詞(副詞的用法)は1個【パープル】
「なぜなら、まことに、確かに、げに」と訳される接続詞の「キー」כִּי 新改訳や英訳はヘブル語の接続詞を必ず訳しますが、なぜか、口語訳、新共同訳ではほとんど訳されません。
(5) 前置詞は1個【黒色】
「(主)に、(とこしえ)まで」の「レ」לְ
2011.12.11
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