ヨハネに対する主の委託の声(4)
ヨハネの黙示録を味わうの目次
20. ヨハネに対する主の委託の声(4)
【聖書箇所】 1章20節
【新改訳改訂第3版】
わたしの右の手の中に見えた七つの星と、七つの金の燭台について、その秘められた意味を言えば、七つの星は七つの教会の御使いたち、七つの燭台は七つの教会である。【新共同訳】
あなたは、わたしの右の手に七つの星と、七つの金の燭台とを見たが、それらの秘められた意味はこうだ。七つの星は七つの教会の天使たち、七つの燭台は七つの教会である。【エマオ訳】
あなたがわたしの右の手の上に見る七つの星と、七つの金の燭台との奥義、すなわち七つの星は七つの教会の御使いたちであり、七つの燭台は七つの教会です。
ベレーシート
- 1章の最後の注目すべきことは、ヨハネが見た人の子の幻の中の二つのことについて、主ご自身が説明していることです。ひとつは、主の右の手の中にある「七つの星」とは「七つの教会の御使いたちのこと」であり、もうひとつは「七つの燭台」は「七つの教会」のことであるということです。
1. 「御使い」とは、教会の牧者、教役者のこと
- ウィリアム・ヘンドリクセンは黙示録の講解の中で、「御使いは牧者、教役者に解さなくてはならない。」と述べています。尾山訳も「御使いたち」のことを「責任者たち」と訳しています。主は彼らを教会の中に立て、彼らを力ある右の手でとらえておられます。主は彼らの上に絶対的な権威を行使されます。彼らが主に従い、忠実であるとき、主は彼らを守られるゆえに、彼らは安全なのです。
- 主の使者は「星」という象徴で表わされていると理解します。それらの星々は主の御手の中にあって輝く存在です。
2. 「七つの燭台」とは、「七つの教会」のこと
- 「エクレーシア」、つまり、「教会」は燭台。すなわち、光を輝かせる存在です。マタイの福音書5章14節にはこうあります。
新改訳改訂第3版 マタイの福音書5章14節
14あなたがたは、世界の光です。山の上にある町は隠れる事ができません。
15 また、あかりをつけて、それを枡の下に置く者はありません。燭台の上に置きます。そうすれば、家にいる人々全部を照らします。
16 このように、あなたがたの光を人々の前で輝かせ、人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようにしなさい。
2013.12.16
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