****** キリスト教会は、ヘブル的ルーツとつぎ合わされることで回復し、完成します。******

詩109篇/A

指揮者のために。ダビデの賛歌

1
私の賛美する神よ。
黙っていないでください。
2
彼らは邪悪な口と、欺きの口を、私に向けて開き、
偽りの舌をもって、私に語ったからです。
3
彼らはまた、憎しみのことばで私を取り囲み、
ゆえもなく私と戦いました。
4
彼らは、私の愛への報いとして私をなじります。
私は祈るばかりです。
5
彼らは、善にかえて悪を、
私の愛にかえて憎しみを、私に報いました。

6
どうか、悪者を彼に遣わしてください。
なじる者が彼の右に立つようにしてください。
7
彼がさばかれるとき、彼は罪ある者とされ、
その祈りが罪となりますように。
8
彼の日はわずかとなり、彼の仕事は他人が取り、
9
その子らはみなしごとなり、
彼の妻はやもめとなりますように。
10
彼の子らは、さまよい歩いて、
物ごいをしますように。
その荒れ果てた家から離れて、
物ごいをしますように。

11
債権者が、彼のすべての持ち物を没収し、
見知らぬ者が、その勤労の実をかすめますように。
12
彼には恵みを注ぐ者もなく、
そのみなしごをあわれむ者もいませんように。
13
その子孫は断ち切られ、
次の世代には彼らの名が消し去られますように。
14
彼の父たちの咎が、【主】に覚えられ、
その母の罪が消し去られませんように。
15
それらがいつも【主】の御前にあり、
主が彼らの記憶を地から消されますように。
16
それは、彼が愛のわざを行うことに心を留めず、
むしろ、悩む者、貧しい人、
心ひしがれた者を追いつめ、殺そうとしたからです。

17
彼はまたのろうことを愛したので、
それが自分に返って来ました。
祝福することを喜ばなかったので、
それは彼から遠く離れました。
18
彼はおのれの衣のように
のろいを身にまといました。
それは水のように彼の内臓へ、
油のように、その骨々にしみ込みました。
19
それが彼の着る着物となりいつも、
締めている帯となりますように。
20
このことが、私をなじる者や、
私のたましいについて悪口を言う者への、
【主】からの刑罰でありますように。

21
しかし、私の主、神よ。
どうかあなたは、御名のために
私に優しくしてください。
あなたの恵みは、まことに深いのですから、
私を救い出してください。
22
私は悩み、そして貧しく、
私の心は、私のうちで傷ついています。
23
私は、伸びていく夕日の影のように去り行き、
いなごのように振り払われます。
24
私のひざは、断食のためによろけ、
私の肉は脂肪がなく、やせ衰えています。
25
私はまた、彼らのそしりとなり、
彼らは私を見て、その頭を振ります。

26
わが神、【主】よ。私を助けてください。
あなたの恵みによって、私を救ってください。
27
こうして、これがあなたの手であること、
【主】よ、あなたがそれをなされたことを
彼らが知りますように。
28
彼らはのろいましょう。
しかし、あなたは祝福してくださいます。
彼らは立ち上がると、恥を見ます。
しかしあなたのしもべは喜びます。
29
私をなじる者が侮辱をこうむり、
おのれの恥を上着として着ますように。
30
私は、この口をもって、大いに【主】に感謝します。
私は多くの人々の真ん中で、賛美します。
31
主は貧しい者の右に立ち、
死刑を宣告する者たちから、
彼を救われるからです。

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