****** キリスト教会は、ヘブル的ルーツとつぎ合わされることで回復し、完成します。******

詩篇の特徴的な表現としての「幸いなことよ」の意味を探ること

47. 詩篇の特徴的な表現としての「幸いなことよ」の意味を探ること

  • 「白いお米をお腹いっぱい食べてみたい」、これが戦時中の悲惨な生活を余儀なくされた日本人の大方の夢でした。そうした生活に比べるなら、今の日本人は、ほとんど貴族のような暮らしをしています。そしてモノが有り余って捨てているのです。昔は、節約は美徳と言われたことも、今ではふんだんにモノを消費することが美徳かのように思われているのです。今日の日本は消費が拡大しないと景気が良くならないという社会構造、つまり大量生産と大量消費のサイクルによって成り立つ構造を作り出してしまいました。大量生産するためには大量の資源が必要です。そのために自然は破壊され、今や深刻な環境問題を地球規模で引き起こしてきていることは周知の事実です。「足るを知る」を忘れた私たちの責任です。
  • さらに日本は世界一の長寿国となりました。最新の統計によると日本人の平均寿命は女性が84歳、男性が77歳です。戦前は「人生50年」と言われていたことを思えば、たいへんな長生きです。ところが、長生きしていることに感謝して生活を楽しんでいる老人よりも、いつも病気のことを心配しながら、不安を抱えて生きている方のほうが多いと言われているのはどういうことでしょうか。今や老人ばかりではなく、20代~50代の半数以上が長生きすることに不安を感じているとの調査結果が出ています。
  • いつの時代にもおいても、私たちにとって必要なことは「満ち足りる心」です。つまり「しあわせだなァ~」と感じる心です。幸福感は人によっても、また時代においても異なりますが、聖書の幸福感とは何かを詩篇を通して瞑想することをお勧めします。特に、詩篇において、「幸いなことよ」で始まるフレーズの中身に、謙虚な心で思いを向けてみる価値は大いにあります。それは単なる思考の産物ではなく、生身の人間が実際に味わった証言であり、知恵だからです。

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