シンプル・ライフへの憧れ
シンプル・ライフへの憧れ
- 「50代を私は人生の最大の節目と思っています。」と日野原重明氏は『生き方上手』のはしがきで述べています。この確信は日野原氏がアン・モロウ・リンドバーグの『海からの贈物』の文章の一節にふれたとき、あるいは医師として患者さんと対話するなかで与えられたようです。
- 私は今、53歳。はからずも、自分の人生の中でこれまでになかった不思議な時間が与えられています。日野原氏が読まれた『海からの贈物』(新潮社、文庫本)という本をさっそく近くの本屋に探しにいきました。あっけなく見つかりました。開いてみると、昭和42年に発行されて、昨年ですでに75刷されています。多くの方に読まれている本なのだということを納得。そして読み始めることに・・・。
- 第2章の「ほら貝」まで読んで感動してしまいました。以下、私なりに自由に抜粋してみました。「どうすれば自分自身であることを失わずにいられるか・・・・それに対して、どういう答えがあるだろうか。・・・私には・・・浜辺で拾った貝のような手掛かりが与えられているだけである。ほら貝の簡素な美しさは私に、・・・自分の生活を簡易にして、気を散らすことの幾つかを切り捨てることなのだということを教えてくれる。・・ここでの浜辺でならば、それができる。浜辺の生活で第一に覚えることは、不必要なものを捨てるということである。・・・それは先ず身の回りのことから始まって、不思議なことに、それが他のことにも広がって行く。・・・」と。
- ここで彼女がしようとしていることはまさに<シンプルライフ>です。私もこの生き方の大切に気づかされ、憧れを感じたのは50歳になってからでした。それが今、できているのかと問われれば自信はありませんが、その憧れを忘れずに、少しずつ実践し続けて行きたいと願っています。
- 「どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。マリヤはその良いほうを選んだのです。」(新約聖書、ルカの福音書10章42節) これはイエス・キリストのことばです。
2005/07/08のBlog
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