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エレミヤがバビロンの滅亡のすべてを記した時

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53. エレミヤがバビロンの滅亡のすべてを記した時

【聖書箇所】 51章59節~64節

 ベレーシート 

  • エレミヤ書50章と51章に記されている「バビロンの破滅」の預言はいつ与えられ、いつ書き記されたのでしょうか。そのことのヒントが記されているのが51章59~64節です。そのことは私たちに何を教えようとしているでしょうか。

1. ゼデキヤの第四年という年

  • B.C.597年に第一回の捕囚があり、エホヤキンと母后、および皇后や有能な者たち1万人ほどがバビロンに連れて行かれました。ゼデキヤの第四年といえば、偽預言者のハナヌヤ(他の訳でハヌニヤ)が、主の宮で、祭司たちとすべての民の前で、二年のうちに主はバビロンを打ち砕いて、ハビロンに捕囚となったエホヤキンをはじめ、他の民たちも解放されて帰ってくると預言した年です。しかしエレミヤは彼に対して主は「あなたを遣わされなかった。あなたはこの民を偽りにより頼ませた。それゆえ、あなたは死ぬ。」と宣告。そのとおりにハナヌヤは二か月後に死にました。その出来事の前か後なのかは不明ですが、ともかくその年に、ゼデキヤはバビロンへ行かざるを得ない事情ができたものと思われます。王をはじめとする一行がバビロンへと赴いた年が治世第四年の時です。
  • そしてゼデキヤの治世の第四年目(B.C.594/3)に、ゼデキヤと共にバビロンを訪問しようしていた一行のリーダー(聖書では「宿営の長」)はネリヤの子セラヤでした。セラヤは政府要人のひとりであり、エレミヤの書記であったネフリ子バルクの兄弟です。その彼にエレミヤはバビロンに対する一連の預言を記した巻き物を託したのです。

2. バビロンに対する預言と預言的象徴行為 

  • バビロンへと赴くセラヤに対して、エレミヤは自分に託せられた預言のすべてをバビロンの支配地に入った時に、よく注意して読むことを彼に命じます。そして、主がバビロンを永遠の廃墟とすることを告げ、同時に、その巻き物に石を結びつけ、ユーフラテスの川に投げ入れるように言いました。それは「バビロンが石を結びつけせれた巻き物のように沈み、決して浮かび上がることが出来ない」という預言的・象徴的行為でした。
  • バビロンが実際にペルシャのクロスによって滅びるのは、B.C.539年ですから、少なくとも、エレミヤに与えられたバビロン破滅の預言は、それから少なくとも53年前までに語られたことだったのです。
  • 51章59~64節は、主が語られたことばは、私たちが信じようと信じまいとにかかわらず、必ず実現するということを私たちに教えようとしています。


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2013.4.13


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