****** キリスト教会は、ヘブル的ルーツとつぎ合わされることで回復し、完成します。******

イェシュアについてのプロパガンダ


127. イェシュアについてのプロパガンダ

【聖書箇所】マタイの福音書28章11~15節

ベレーシート

●「わたしは後のことを初めから告げ、まだなされていないことを昔から告げ、『わたしの計画は成就し、わたしの望むことをすべて成し遂げる』と言う」(【新改訳2017】イザヤ46:10)。この神のことばから、聖書が過去のものではなく、すべて後のことを記している預言書だということが明白です。過去の出来事は終わりのことの「たとえ」であり「型」なのです。とすれば、ヨハネの黙示録にある「メシア王国」(20章)と「新しい天と新しい地」(21~22章)は、すでに創世記1章で語られているということになります。イザヤ書のこの箇所は時間と空間を超えた神だからこそ言えることです。今回取り上げるマタイの福音書28章11~15節は、預言的なことばとして、それがずっと続いていく「型」となることをマタイが啓示を受けて記しているのです。神はあらゆる歴史的な出来事を俯瞰的な視点で見ることのできる方であり、それを啓示することができる唯一の方でもあるのです。

●エゼキエル書1章にはエゼキエルが見せられた幻が記されています。その中に「四つの生き物」と連動する四つの「輪」(=車輪、「オーファン」אוֹפַן)があります。

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【新改訳2017】エゼキエル書1章15~18節
15 私がその生きものを見ていると、それら四つの顔の生きもののそばには、地の上にそれぞれ輪が一つずつあった。
16 それらの輪の形と作りは、輝く緑柱石のようで、四つともよく似ていた。それらの形と作りは、ちょうど、輪の中に輪があるようであった。
17 それらは四方のどの方向にも進み、進むときには向きを変えなかった。
18 その輪の周りの縁は高さがあって恐ろしく、四つの輪の周りの縁は一面、目で満ちていた。

●輪の外観は「輪の中に輪があるよう」であり、「四つの輪の周りの縁は一面、目で満ちて」いました。その動きは「四方のどの方向にも進み、進むときには向きを変えなかった」とあります。この「輪」は何を意味しているのでしょうか。これは歴史における神の統治を象徴するもので、神の栄光と深くかかわるものなのです。神は自然におけるすべての相関関係を見ることができるように、歴史におけるすべての出来事の相関関係も見通すことのできる目を持っています。そして、「進むときには向きを変えなかった」とはどのような出来事が起こったとしても、それらを通して、神のご計画は完成に向かってまっすぐ進むことを表し、やがては地において主の栄光が現わされることを意味しているのです。今回の聖書箇所(マタイ28:11~15)を通して、世界がどのような仕組みをもっているのか、その原点を知ることになると考えます。

【新改訳2017】マタイの福音書28章11~15節
11 彼女たちが行き着かないうちに、番兵たちが何人か都に戻って、起こったことをすべて祭司長たちに報告した。
12 そこで祭司長たちは長老たちとともに集まって協議し、兵士たちに多額の金を与えて、
13 こう言った。「『弟子たちが夜やって来て、われわれが眠っている間にイエスを盗んで行った』と言いなさい。
14 もしこのことが総督の耳に入っても、私たちがうまく説得して、あなたがたには心配をかけないようにするから。」
15 そこで、彼らは金をもらって、言われたとおりにした。それで、この話は今日までユダヤ人の間に広まっている。


1. 二つのプロパガンダ

●説教題に、聖書にはない「プロパガンダ」という言葉を使っています。Web辞典によれば、「プロパガンダ(propaganda)とは、特定の主義や思想によって個人や集団に影響を与え、意図した方向へ仕向けようとする宣伝活動の総称」とあります。これはラテン語「プロパガレ」の「繁殖させる、種をまく」に由来するものとされ、1622年のカトリック教会ではじめて使われた概念とされています。社会における活動は宣伝活動なしに何もすることができません。インターネット発信もすべてこれです。この言葉は本来中立的なものでしたが、プロテスタントが登場することで、宣伝活動は対立的なものとなり、「嘘、歪曲、情報操作、心理操作」と言った軽蔑的な意味合いを持つようになっています。こうした理解もまた一種のプロパガンダとなり得ます。あらゆる団体(宗教、政治、企業など)にはプロパガンダは常に存在しているのです。

●神の目から見るなら、「良いプロパガンダ」もあれば「悪いプロパガンダ」もあります。ここで「良い」とは聖書の教えそのものであり、伝えていく使信そのものです。例として、イェシュアの公生涯における宣教のプロパガンダは「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから」(マタイ4:17)でした。また使徒たちのプロパガンダは「神はイェシュアをよみがえらせました」というものです。これらは神のプロパガンダです。

【新改訳2017】使徒の働き2章23~24節
23神が定めた計画と神の予知によって引き渡されたこのイエスを、あなたがたは律法を持たない人々の手によって十字架につけて殺したのです。
24 しかし神は、イエスを死の苦しみから解き放って、よみがえらせました。この方が死につながれていることなど、あり得なかったからです。

【新改訳2017】使徒の働き3章15節
いのちの君を殺したのです。しかし、神はこのイエスを死者の中からよみがえらせました。私たちはそのことの証人です。

●神の「良いプロパガンダ」に対して、「悪いプロパガンダ」があります。それはイェシュアのよみがえりを否定するサタンのプロパガンダです。そのことが今回のテキストに記されているのです。祭司長たちはイェシュアを十字架にかけて殺した後、総督ピラトのところへ赴き、「イェシュアの弟子たちがやって来てイェシュアを盗み、民に『イェシュアは死者からよみがえった』と言わないよう、三日目まで、墓がしっかり守られるように命じてください。そうでないと惑わしはさらにひどいものとなります」と提言しました。「惑わし」は社会の秩序や平和を乱すことを意味します。ですから、彼らの提言を聞いたピラトは、「番兵をつけて、しっかり守るように」と命じました。そこで彼らは墓に戻り、石で封印し、番兵をつけて守らせたのでした。このことから、墓の番兵をしていたのはローマの兵士たちではなく、祭司長たちが手配した兵士たちだということが分かります。ところが、大きな地震が起こって封印したはずの石が転がり、墓が開いてしまったのです。しかもその石の上に主の使いが座っていたのを見た彼らは、恐ろしさのあまり震え上がり、死人のようになってしまったのです。おそらく彼らは墓の中を見てイェシュアの姿がないことを確認したと思われますが、聖書にその記述はありません。ただ起こったすべての出来事を番兵のうちの何人かが祭司長たちに報告したことが記されています。

●番兵たちの報告を聞いた祭司長たちと長老たちは集まって相談し、彼らに多額の金を与えて、事実とは異なるフェイク(嘘)を伝えるように命じました。これが「悪いプロパガンダ」です。このことに焦点を当てたいと思います。ここで「お金」と「フェイク(嘘)」が結びついています。サタンが使う常套手段です。金の力と権威筋の情報操作によって、真実を知らない人々は簡単にだまされてしまいます。これは昔も今も変わることがないようです。多くの人々はその嘘を見抜くことができず、いとも簡単にマスコミの情報を信じ切ってしまいます。情報を支配している者が金融と情報を握り、かつ自分たちが社会の安定や平和を願っているかのように人々に思わせることができるなら、彼らの嘘を見破るのはきわめて困難です。たとえだれかが彼らの嘘に気がついたとしても、それを伝えることは命がけの行為ともなります。例として、このたびのロシアとウクライナの戦争で、ロシア政府系テレビ局のニュース放送中にロシア語と英語で反戦のプラカードを掲げた女性がおりました。彼女は番組のディレクターです。彼女はロシアの嘘のプロパガンダに我慢ができなくなってそのような行動に出たのですが、彼女はテレビ局を辞めさせられることを承知の上でそのような行動を取ったのです。仕事を辞めさせられるだけでなく、厳しい刑罰を受けることを承知で行動したのです。嘘に我慢できず、彼女は自分の良心に従ったのです。

●独裁者による国家は強力な情報統制を敷いているため、民衆が真実の情報に触れること自体難しいのです。たとえ民主的な国であっても、メディアの支配権を握っている者たちによる情報操作は可能なのです。そこには金で支配されているという構造があります。そのため国民がフェイクニュースだと知らずに情報を受け取ってしまうのです。私たちはこの世で起こっているさまざまな出来事―戦争でさえもーがどのような仕組みによって起こっているのかを知らないでいることが多いのです。

●イェシュアの復活後に、ユダヤ当局が流したフェイク、プロパガンダは現代においても有効に働いています。教会は神の「良いプロパガンダ」である「天の御国が近づいた」ことを言い広めなければなりません。初代教会は「神はあなたを愛しています」といった神の恵みの福音ではなく、「天の御国が近づいている」という御国の福音をプロパガンダとしたのです。彼らは当時の神殿ユダヤ教、律法主義に対決する意味で語られたプロパガンダとして、イェシュアの復活の出来事を伝えたのです。それはまさに命がけの行為だったのです。それゆえ、上から力としての御霊が臨まなければ(それに満たされなければ)、キリスト証言などできないことであったのです。私たち教会はそこに戻る必要があります。なぜなら、今日においても悪いプロパガンダを吹き込むサタンが働いているからです。そしてそこに利用されているのはユダヤ人たちだからです。つまり初代教会と同じ構造が今日でも存在しているのです。

2. 「悪いプロパガンダ」はユダヤ人によって広められた

14 もしこのことが総督の耳に入っても、私たちがうまく説得して、あなたがたには心配をかけないようにするから。」

●「うまく説得して」とは「ペイソー」(πείθω)が使われています。「取り入る」「なだめる」「抱き込む」とも訳されます。サタンはユダヤ人を用いて人を「説得して」「取り入る」ことでうそを広めるのです。イェシュア以後、「悪いプロパガンダ」はユダヤ人によって広められたことは預言的です。それは今日も変わらないからです。

●You Tuberである馬渕 睦夫(まぶち むつお)という方がおられます。1946年生まれの日本の外交官、在イスラエル日本大使館公使、駐ウクライナ兼モルドバ大使、防衛大学校教授を歴任。著書「アメリカの社会主義者が日米戦争を仕組んだ」(2015年)。 馬淵氏は世界の情報操作と金融支配の本質を見抜き、裏にユダヤ人社会があることを指摘しています。これはアメリカ社会の支配層となったユダヤ人たちによって、すでに公言されていることだと言っています。「アメリカ・ファースト」というプロパガンダによって、これと戦ったのがトランプ前大統領だったのです。アメリカは、本来白人至上主義による社会でしたが、多くの民族を移民として受け入れるようになりました。黒人、ヒスパニック系(中南米)、アジア系、そしてユダヤ人がそうです。特に第二次世界大戦前後にはドイツのヒットラーによる迫害によって多くのユダヤ人たちが米国に移住しました。しかし彼らはアメリカにおいてはあくまでも少数派(マイノリティー)だったのです。しかし頭の良かったユダヤ人たちは、そのマイノリティーの人々の人権を次第に持ち上げるようにして、自分たちのユダヤ人社会をアメリカで築いて行ったといいます。すでに20世紀初頭からアメリカにおいては「ディープステート」と言われる有能なユダヤ人が多く輩出されるようになります。そうしてユダヤ人たちはアメリカの金融を支配し、メディアを支配し、グローバリズムを先導するようになり、今や完全にアメリカ社会を支配してしまったのです。これが今のアメリカという国なのだと馬淵氏は言います。そしてその中心に「ディープステート」と言われるユダヤ人がいるのです。この事実はすでに公言されているのですが、日本ではそれがあまり知られていません。

●日本が戦争に敗れたことで、今でもGHQが仕組んだ罠の中に日本人はいるのです。長い間、その実体が明らかにされて来ませんでしたが、最近になってそれが明らかにされつつあります。その黒幕が「ディープステート」なのです。「ディープステート」の正体とはユダヤ人社会なのだということを馬淵氏は明言しているのです。そうなると、バイデン大統領もそうした勢力によって立てられた大統領でしかないということになります。最近、ロシアとウクライナの戦争で人気を博しているウクライナの大統領もそうです。つまり、彼も「ディープステート」によって立てられた大統領であることは否めない事実となってくるのです。

●ユダヤ人の有能さのゆえに、彼らは「金融」(一番の儲けは戦争です。したがって影で戦争を引き起こさせる仕掛けをしています)、「メディア」(情報操作―人々に知られずに世論を扇動するプロパガンダ)、「グローバル化」の支配を握るようになり、人権とか国際平和といった一見美しい言葉を使っています。アメリカはすでにユダヤ人社会となってしまって、サタンの思惑を遂げている国となっています。なぜトランプが「アメリカ・ファースト」と言っているのかといえば、「ディープステート」に対抗するプロパガンダとして使っているためです。政治家が「ディープステート」がユダヤ人によるものだと言い切ってしまったなら、ユダヤ人迫害の歴史を再び繰り返してしまうからなのだと思います。

●とはいえ、アメリカ社会におけるユダヤ人支配による「ディープステート」は目に見えない統治機構をすでに構築してしまっているのです。正にこれがサタンのやり方です。サタンはイェシュアをメシアだと認めないユダヤ人を用いてアメリカを支配しているのです。アメリカのグローバリズムもユダヤ思想に基づいているのです。アメリカの真のリーダーは大統領ではないことは今から百年前にはすでに言われていることであり、真の支配者は目に見えないということをある人たちは公言しているのです。目先の事象にだけとらわれていると、真実は分かりません。You-Tube「ひとりがたり馬淵睦夫」#8「ディープステートの正体とは?」(2018/10/27)参照。

●しかしたとえそういうことが分かったとしても、この世の知恵者はそこまでです。その背後にサタンが働いていることを見抜くことは出来ていません。これに気づくことができるのは、神のご計画を知るクリスチャンしかいないのではないでしょうか。今世界で起こっている出来事を紐解く重要な視点と言えます。たとえば、ロシアの大統領プーチンは、「ディープステート」の真の支配者たちの手に乗せられて戦争を仕掛けたとも言えるのです。つまり、仕組まれた戦争をやっているということです。「ディープステート」の支配者=ユダヤ人=サタンという構造です。この地の支配者はサタンであり、サタンがユダヤ人たちを用いているという構造となっているのです。サタンが神に敵対するとき、神の御子をユダヤ人の手によって十字架につけましたが、実際はローマ総督の名によって成し遂げているのです。実に巧妙です。サタンはこの世のKingmakerなのです。

●イェシュアはユダヤの宗教指導者たちのことを、「蛇、まむしの子孫」と言っただけでなく(マタイ23:33)。サタン(悪魔)のことを「偽り者、また偽りの父」だと言いました。

【新改訳2017】ヨハネの福音書8章43~44節
43 あなたがたは、なぜわたしの話が分からないのですか。それは、わたしのことばに聞き従うことができないからです。
44 あなたがたは、悪魔である父から出た者であって、あなたがたの父の欲望を成し遂げたいと思っています。悪魔は初めから人殺しで、真理に立っていません。彼のうちには真理がないからです。
悪魔は、偽りを言うとき、自分の本性から話します。なぜなら彼は偽り者、また偽りの父だからです。

●サタンは、ユダヤ人を用いることによって神に反逆しているという点が重要です。マタイの28章は歴史の中でユダヤ人たちの神に対する陰謀が繰り広げられて行く「型」が預言的に語られているわけですが、マタイの独占記事として記されていることも重要なのです。それはマタイの福音書が、預言の成就という点が強調され、歴史の踏み直しが強調されている書でもあるからです。

●聖書は「終わりの日」にサタンの化身である反キリストが立ち上がって来ることを預言しています。彼はユダヤ人との平和の契約を交わして「第三の神殿」を建てます。その三年半後に彼は契約を破棄して、神を信じる(イェシュアをメシアとして信じるユダヤ人ではない)多くのユダヤ人を迫害して死に至らせることが預言されています。このとき、それまでサタンの手下にあった「ディープステート」も消滅することでしょう。反キリストの独裁の時代となり、ユダヤ人にとって未曽有の大患難の時を迎えるのです。と同時に、それから神ご自身が選びの民に対して手を差し伸べるのです。そのことが、エゼキエル書に預言されています。そのことを見てみましょう。

3. エゼキエルの預言

●聖書にはユダヤ人の父祖アブラハムに対する預言があります。その預言はきわめて重要です。

【新改訳2017】創世記12章1~3節
1 【主】はアブラムに言われた。
「あなたは、あなたの土地、あなたの親族、あなたの父の家を離れて、わたしが示す地へ行きなさい。
2 そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとする。あなたは祝福となりなさい。
3 わたしは、あなたを祝福する者を祝福し、あなたを呪う者をのろう。地のすべての部族は、あなたによって祝福される。」

●ここには神がアブラハムを通して、地のすべての部族を祝福しようとする計画があります。これは不変の神の約束です。そのため、このアブラハムーイスラエルーユダヤ人には特別な神の守りが与えられているのです。しかし、彼らは神を裏切ったことによって、バビロン捕囚を経験し、また後には世界離散し、そして今日に至っています。いつの時代にも反ユダヤ主義が横行しました。サタンはこの民の存在か大嫌いなのです。憎しみの対象なのです。なぜなら彼らは神の選びの民であり、神に愛されている民だからです。しかし逆に捉えるなら、彼らをうまく利用して地を支配することができるなら、神に対する反逆は最も有効となるだけでなく、神の聖なる名を恥かしめることにもなります。まさに「ディープステート」の存在はサタンの目的にうってつけなのです。異邦人の背き以上に、神の民ユダヤ人たちの背きは神にとっての恥となることをサタンは知っているのです。

●このようなことに対して、神はエゼキエルに以下のことを預言しているのです。太文字は重要な箇所です。

【新改訳2017】エゼキエル書36章16~28節
16 次のような【主】のことばが私にあった。
A. さばきの預言
17 「人の子よ。イスラエルの家が自分の土地に住んでいたとき、彼らはその生き方と行いによって、その地を汚した。その生き方は、わたしの前では、月のさわりのある女の汚れのようであった。
18 それでわたしは、彼らがその地に流した血のために、また偶像でこれを汚したことのゆえに、わたしの憤りを彼らに注いだ。
19 ''わたしは彼らを諸国の間に散らし、彼らを国々に追い散らし、
彼らの生き方と行いにしたがって彼らをさばいた〔世界離散〕''
20 彼らはどの国々に行っても、わたしの聖なる名を汚した〔ディープステート〕
人々は彼らについて、『この人々は【主】の民なのに、主の国から出されたのだ』と言ったのだ。
〔離散したユダヤ人を軽蔑して、彼らの受け入れを拒んだ〕
21 わたしは、イスラエルの家がその行った国々の間で汚した、わたしの聖なる名を惜しんだ
●サタンの手先として金融(経済)、メディア(情報)、慈善のグローバル化(国際平和)で主の御名を汚した。これらは、サタンが人々に気づかれないようにして地を支配するのに好都合な形なのです。

B. 回復の預言
22 それゆえ、イスラエルの家に言え。【神】である主はこう言われる。イスラエルの家よ。わたしが事を行うのは、あなたがたのためではなく、あなたがたが行った国々の間であなたがたが汚した、わたしの聖なる名のためである。(※ここは、エゼキエルに対する神の独自の啓示です。)
23 わたしは、あなたがたが国々の間で汚したわたしの大いなる名が、聖であることを示す。あなたがたが彼らのただ中で汚した名である。わたしが彼らの目の前に、わたしがあなたがたのうちで聖であることを示すとき、国々は、わたしが【主】であることを知る──【神】である主のことば──。
24 わたしはあなたがたを諸国の間から導き出し、すべての国々から集め、あなたがたの地に連れて行く。
25 わたしがきよい水(福音=神のことば)をあなたがたの上に振りかけるそのとき、あなたがたはすべての汚れからきよくなる。わたしはすべての偶像の汚れからあなたがたをきよめ、
26 あなたがたに新しい心を与え、あなたがたのうちに新しい霊を与える。わたしはあなたがたのからだから石の心を取り除き、あなたがたに肉の心(柔らかい心)を与える。
27 わたしの霊をあなたがたのうちに授けて、わたしの掟に従って歩み、わたしの定めを守り行うようにする。
28 あなたがたは、わたしがあなたがたの先祖に与えた地に住み、あなたがたはわたしの民となり、わたしはあなたがたの神となる。

●この預言で重要なことは、神の御業の究極的な目的は魂の救済ではなく、聖なる神ご自身の栄光を現わすためだということです。22節の「わたしが事を行うのは、あなたがたのためではなく、あなたがたが行った国々の間であなたがたが汚した、わたしの聖なる名のためである」ということば、これがそのことを明らかにしています。その目的のために、イスラエルの民を集めて、イスラエルに帰還させ、きよい水である神のことばによって汚れをきよめて、神の民として「新しい心を与え」、神の民のうちに「新しい霊を与える」と約束しています。そうすることで、彼らは神の民として、神を知るようになるのです。

ベアハリート

●聖書は徹頭徹尾、最初から最後まで、イスラエルを基軸として展開しています。世界で起こるあらゆる国々の出来事も必ずこの基軸と関係しているのです。つまり、相関関係があるということです。そうした情報について私たちは正確に俯瞰することは難しいのです。なぜなら、この世を支配するサタンがそのことを悟られないように、様々な情報操作をしながら、様々な出来事を引き起こすように背後で働いているからです。サタンの戦略を知るためには、サタンの思惑を超えた神の俯瞰的視野が不可欠です。「この知恵を、この世の支配者たちは、だれ一人知りませんでした。もし知っていたら、栄光の主を十字架につけはしなかったでしょう。」(Ⅰコリント2:8)とパウロは述べています。神の俯瞰的な視点という知恵を持つためにはイスラエルを基軸とした神の統治の原理を知ることが不可欠です。神の統治の中枢にはメシアなるイェシュアがいるのです。御霊の声は告げています。「幸いなことよ すべて主に身を避ける人は。」(詩2:12)。この主のうちに、神のすべての知恵と知識の富が隠され(蓄えられ)ているからです。

2022.4.3
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