あそびの空間
あそびの空間
- 「アルテピアッツァ美唄」を訪れた。すでに何度も訪れている場所があらためて、いやしの空間として感じられた。
- 廃校の跡地に、彫刻家の安田侃氏のいくつかのオブジェが適所に置かれることで、そこは単なる広場ではなく、より自然と一体化できる不思議な空間を感じさせる。しかも休館ということもあって、静寂な空間の中に身を置くことができた。
- この空間はまさに「遊びの空間」である。オランダの歴史学者ホイジンガーという人が書いた「ホモ・ルーデンス」という本があります。「ホモ・ルーデンス」とは「遊び人」という意味。彼曰く、「すべて遊びなり」。
- 芸術(音楽、美術、舞踏、書道など)における創作おいても、料理(懐石料理、お菓子)の世界においても、学問の世界においても、すべてが遊びからはじまると言っている。すべての遊びは、何にもまして自由な行動です。そこでは、「遊び」と「真面目」の境が、常に、流動的に変化する。
- 遊びの世界では、疲れることを知らない。また、楽しいことをしているところには、常に、新しい発想、新しい発見が見られる。それは、形式にはまらない、喜びと楽しさが満ち溢れるいのちの世界です。そうした世界を自分の生活の中に取り入れることの大切さを、「アルテピアッツァ美唄」は教えようとしているのかもしれない。
2008/07/17のBlog
a:3267 t:1 y:0