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1章16~19節


創世記1章16~19節

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【新改訳2017】
16 神は二つの大きな光る物を造られた。大きいほうの光る物には昼を治めさせ、小さいほうの光る物には夜を治めさせた。また星も造られた。
17 神はそれらを天の大空に置き、地の上を照らさせ、
18 また昼と夜を治めさせ、光と闇を分けるようにされた。神はそれを良しと見られた。
19 夕があり、朝があった。第四日。

וַיַּעַשׂ אֱלֹהִים אֶת־שְׁנֵי הַמְּאֹרֹת הַגְּדֹלִים אֶת־הַמָּאֹור הַגָּדֹל לְמֶמְשֶׁלֶת הַיֹּום וְאֶת־הַמָּאֹור הַקָּטֹן לְמֶמְשֶׁלֶת הַלַּיְלָה וְאֵת הַכֹּוכָבִים׃
וַיִּתֵּן אֹתָם אֱלֹהִים בִּרְקִיעַ הַשָּׁמָיִם לְהָאִיר עַל־הָאָרֶץ׃
לִמְשֹׁל בַּיֹּום וּבַלַּיְלָה וּלֲהַבְדִּיל בֵּין הָאֹור וּבֵין הַחֹשֶׁךְ וַיַּרְא אֱלֹהִים כִּי־טֹוב׃
וַיְהִי־עֶרֶב וַיְהִי־בֹקֶר יֹום רְבִיעִי׃

ベレーシート

●16~19節では、14~15節のより詳しく言い換えられています。「光る物」を「二つの大きな光る物」と「星」(複数)に言い換えられ、さらにこの「二つの大きな光る物」が「大きな光る物」と「小さな光る物」に分けられ、それぞれが昼と夜を治めさせるために造られたとあります。動詞の「造られた」(「アーサー」עָשָׂה)は一つしかありません。

1. 昼と夜を治めるため

●それらの創造の目的は「昼と夜とを治めるため」です。「治めるために」と訳された語彙は、「支配する、統治する」という動詞「マーシャル」(מָשַׁל)の女性名詞「メムシャーラー」(מֶמְשָׁלָה)の連語形(「メムシェレット」מֶמְשֶׁלֶת)に、「~のため」という前置詞「レ」(לְ)が付いたものです。

●「大きな光る物」(「ハンマーオール ハッガードール」הַמָּאוֹר הַגָּדֹל)とは「太陽」のことで、昼間を治めるために。そして、「小さな光る物」(「ハンマーオール ハッカートーン」הַמָּאוֹר הַקָטֹן)とは「月」(「ヤーレーアッハ」יָרֵחַ)のことです。そして、「星」(「コーハーヴィーム」כּוֹכָבִים)とともに、夜を治めるために造られたのです。なぜなら、詩篇74篇と136篇にこうあるからです。

【新改訳2017】詩篇74篇16節
昼はあなたのもの夜もあなたのもの。あなたは月()と太陽(שֶׁמֶשׁ)を備えられました。

(「月」の部分が、原文では「マーオール」(מָאוֹר)、すなわち、単数の「光る物(発光体)」が使われています。)

【新改訳2017】詩篇136篇7~9節
7 大きな光る物(אוֹרִים)を造られた方に。主の恵みはとこしえまで。
8 昼を治める太陽を。主の恵みはとこしえまで。
9 夜を治める月と星を。主の恵みはとこしえまで。

●創世記1章には統治用語が二つあります。その一つは16, 18節にある「治める」と訳された「メムシャーラー」(מֶמְשָׁלָה)で、この語彙一つで「主権、統治、支配、王国、国土」を意味します。もう一つは「支配する」(1:26, 28, )と訳された動詞の「ラーダー」(רָדָה)です。「支配する」という動詞「マーシャル」(מָשַׁל)の方が一般的で、旧約では99回使われています。それに比べると「ラーダー」(רָדָה)は25回で1/4です。

●創世記1章では、神が被造物である「光る物」(複数)に昼と夜を治めさせ(מֶמְשָׁלָה)たのも、また、人に命じて地のすべての生き物を支配する(רָדָה)ようにしたのも、それはあくまでも神の代理としての支配であって、その背後には本体である神がすべてを支配・統治しておられます。4節では「神は光と闇とを分けられた」のに対して、18節では「光る物」に「光と闇とを分けるようにされた」のです。そして、「神はそれを良しと見られた」のです。

2. 「光る物」のもう一つの存在

●創造の第四日は、天の大空に「光る物」を置いたことでした。それらの機能は「時のしるし」のため、「地の上を照らす」ため、「昼と夜を治める」ため、「光と闇とを分ける」ためでした。創世記1章だけでは不明瞭ですが、天から地に向けられたメッセージと、そのメッセージを伝える多くのメッセンジャ―の存在の存在(=御使い)があるのです。彼らの存在も天の万象であるひとつの「光る物」と言えるのです。特に、神の特別な時には「天が開けて」、御使いの働きはより顕著になっています。

【新改訳2017】ヨハネの福音書1章48~51節
48 ナタナエルはイエスに言った。「どうして私をご存じなのですか。」イエスは答えられた。「ピリポがあなたを呼ぶ前に、あなたがいちじくの木の下にいるのを見ました。」
49 ナタナエルは答えた。「先生、あなたは神の子です。あなたはイスラエルの王です。」
50 イエスは答えられた。「あなたがいちじくの木の下にいるのを見た、とわたしが言ったから信じるのですか。それよりも大きなことを、あなたは見ることになります。
1:51 そして言われた。「まことに、まことに、あなたがたに言います。天が開けて、神の御使いたちが人の子の上を上り下りするのを、あなたがたは見ることになります。」

●「天が開けて、神の御使いたちが人の子の上を上り下りするのを見た」のは、ヤコブ(イスラエル)が最初でした。

【新改訳2017】創世記28章10~19節
10 ヤコブはベエル・シェバを出て、ハランへと向かった。
11 彼はある場所にたどり着き、そこで一夜を明かすことにした。ちょうど日が沈んだからである。彼はその場所で石を取って枕にし、その場所で横になった。
12 すると彼は夢を見た。見よ、一つのはしごが地に立てられていた。その上の端は天に届き、見よ、神の使いたちが、そのはしごを上り下りしていた。
13 そして、見よ、【主】がその上に立って、こう言われた。「わたしは、あなたの父アブラハムの神、イサクの神、【主】である。わたしは、あなたが横たわっているこの地を、あなたとあなたの子孫に与える。
14 あなたの子孫は地のちりのように多くなり、あなたは、西へ、東へ、北へ、南へと広がり、地のすべての部族はあなたによって、またあなたの子孫によって祝福される。
15 見よ。わたしはあなたとともにいて、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」
16 ヤコブは眠りから覚めて、言った。「まことに【主】はこの場所におられる。それなのに、私はそれを知らなかった。」
17 彼は恐れて言った。「この場所は、なんと恐れ多いところだろう。ここは神の家にほかならない。ここは天の門だ。」
18 翌朝早く、ヤコブは自分が枕にした石を取り、それを立てて石の柱とし、柱の頭に油を注いだ。
19 そしてその場所の名をベテルと呼んだ。

●ここにはヤコブの夢が見た夢が記されています。ヤコブの子孫(イスラエル)に対する神の約束が示され、それが成し遂げられるまで、決しておなたを捨てないという約束です。ヤコブは枕していた石(「エヴェン」אֶבֶן)を取って、油を注ぎ、その場所を「ベテル」(בֵּית־אֵל)、すなわち「神の家」と呼びました。神のご計画が示され、それを実現するために、「神の使いたちが、そのはしごを上り下りしていた」のをヤコブは見たのです。同時に、主もともにそこにおられたのです。神のご計画が実現するために、天と地を結ぶメッセンジャーの存在がいることを知ることは重要です

●御使いは神の幕屋とともにあって、人の目に見える形(雲、火)となって彼らを導きます。

【新改訳2017】出エジプト記40章36~38節
36 イスラエルの子らは、旅路にある間、いつも雲が幕屋から上ったときに旅立った。
37 雲が上らないと、上る日まで旅立たなかった。
38 旅路にある間、イスラエルの全家の前には、昼は【主】の雲が幕屋の上に、夜は雲の中に火があった

●イェシュアの誕生を東方の博士たちに知らせた「星」も、また彼らをイェシュアの誕生した地(ベツレヘム)に導いたのも、メシアの「星」であったことを心に留めたいと思います。「星」は御使いの象徴であり、彼らも天にある「光る物」に組み込まれているのです。ちなみに、詩篇148篇にはすべての御使いと太陽と月とすべての星がワンセットとして扱われています。それらはすべて天に置かれたもの(天の万象)として、主を賛美するように命じられているからです。

【新改訳2017】詩篇148篇1~6節
1 ハレルヤ。天において【主】をほめたたえよ。いと高き所で主をほめたたえよ。
2 主をほめたたえよすべての御使いよ。主をほめたたえよ主の万軍よ。
3 日よ月よ主をほめたたえよ。主をほめたたえよすべての輝く星よ

7 地において【主】をほめたたえよ。海の巨獣よすべての淵よ。

●天から地へのメッセージャーとしての御使いは、神の民(救いの相続者となる人々)のために遣わされ、その働きは神のさばきと回復、つまり、闇と光のわざにおいて顕著です。太陽や月や星々だけでなく、彼らも天に置かれ、神の創造のみわざと深く関係していると考えられます。

2010.1.13
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