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部族間に起こった内紛

士師記の目次

10. 部族間に起こった内紛

【聖書箇所】 12章1節~15節

はじめに

  • 士師記12章には外敵との戦いではなく、イスラエルの内部の部族間に起こった戦いを記しています。エフライム族とエフタの出身部族であるカド族との戦いにより、42,000人という尋常ではない死者を出した事件です。このような出来事を包み隠すことなく真実に記録している聖書を読むことは、人間を知る上で、また私たちの人生にいつ起こるやもしれない出来事についての心構えを培わせます。

1. 事の発端

  • どんな争いにもその事の発端があります。カド族のエフタがアモン人を屈服させて勝利したことで、エフライム族が不満を表明し、エフタに対する脅迫と軽蔑を顕わにしました。エフライム族はイスラエルの指導者ヨシュアの出身部族です。それゆえある意味で誇り高い部族としての自負があったりのかもしれません。彼らの言い分によれば、外敵との戦いの際に、自分たちが招かれなかったということでした。しかしその言い分に対して、エフタは彼らに呼びかけたけれども、その呼びかけに応じなかったと反論しています。
  • エフライム族は、ギデオンがミデヤン人との戦った際にも、自分たちは呼びかけられなかったということでギデオンを激しく責めたことがあります(8:1)。そのときはギデオンが謙虚に受けとめ、エフライムがしたことを重みを評価したことで事なきを得ましたが、エフタの場合はそうにはなりませんでした。部族間による戦いになってしまったのです。その結果、エフタ側の大勝利に終わりました。

2. この出来事が示す教えは何か

  • 12章の出来事を通して教えられることは、人間の深い問題が顔を出しているということです。いつでも、どこでも、まただれもがぶつかる問題です。その問題とは「妬み」です。
  • 誇り高き部族エフライムは、エフタが外敵のアモン人を屈服したことを快く思わなかったのです。その勝利を妬んだのです。その妬みは身近なところから起こるものです。身近な者が神から祝福されることを心から喜ぶことのできない根深い罪が顔を出しています。ひれはいつの時代でも探られる信仰のテストです。
  • 同じ神の民でありながら、だれかが用いられたり、祝福されたりすると、その者の足を引っ張ったりする現実。出る釘を打つという現実。こうした現実は必ずや神の民全体に霊的な弱体化と霊的疲弊をもたらします。
  • 士師記の時代のチャートを見ると、士師によってもたらされた安定期間がエフタの時代が極端に短くなります。それまでは40年、80年、23, 22年でしたが、エフタ以後では、6年、10年、8年となっています。外敵による圧迫がなくても数名の士師たちが起こされているのは、その背景には部族間が不安定な状態にあったことを伺わせます。士師の一人であるイブツァンは30人の息子と30人の娘がいましたが、自分の氏族以外の者にとつがせたり、めとったりしたことは、他の部族間との平和をなんとか得ようとする政策のために、イブツァン自身の子どもたちをその手段として用いたのかもしれません。

2012.4.27


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