****** キリスト教会は、ヘブル的ルーツとつぎ合わされることで回復し、完成します。******

詩篇44篇と48篇に隠された啓示


詩篇44篇と詩篇48篇に隠された啓示

●キム・ウヒョンの書かれた「隠されていること」(2014.10.14、出版社/birdtree)の中で、彼がイスラエルでの早朝に祈っているとき、かつて自分が見た「ホロコースのドキュメンタリー」の場面が突然浮かび上ったことを記しています。彼は、そのドキュメンタリーで、ある年老いたユダヤ人がインタビューの中で「一番残酷なホロコーストの終わりの時に、それぞれの収容所にいた私たちに、まるで啓示のように共通に与えられたみことばがありました」と語っていたのを思い出したのです。そのみことばとは、詩篇44篇のことだったのです。ウヒョン氏は、神が「なぜ詩篇44篇を共通に彼らに与えられたのか、そのことにどんな意味があるのか」と興味をもって、その詩篇を開きました。すると、それはユダヤ人たちが経験したホロコーストの状況をそのまま記録したような詩篇だったのです。そして、そのインタビューの終わりの場面で、「まさに私たちが、この詩篇44篇の状況にあった時が1944年でした」と言っている場面が再び浮かんだと言います。ウヒョン氏は、その老人が「詩篇44篇」と「1944年」を一緒に結び付けて語っているのだと、少し疑わしく感じたようです。しかしインタビューは続き、「ホロコーストが一般ひどかったのが1944年で・・私たちはこの詩篇を読んで、終わりの部分に出てくる救いを求める祈りをしました。すると、本当に、奇蹟のようにナチスが滅び、私たちは地獄から救われたのです」というのを思い出しました。

【新改訳2017】詩篇44篇
1 神よ 私たちはこの耳で聞きました。先祖たちが語ってくれました。あなたが彼らの時代昔になさったみわざを。
2 あなたは御手をもって異邦の民を追い払い そこに先祖たちを植えられました。もろもろの国民にわざわいを下しそこに先祖たちを送り込まれました。
3 自分の剣によって彼らは地を得たのではなく 自分の腕が彼らを救ったのでもありません。ただあなたの右の手あなたの御腕 あなたの御顔の光がそうしたのです。あなたが彼らを愛されたからです。
4 神よ あなたこそ私の王です。ヤコブの勝利を命じてください。
5 あなたによって私たちは敵を押し返し 御名によって向かい立つ者どもを踏みつけます。
6 私の弓に私は頼りません。私の剣も私を救いません。
7 しかしあなたは私たちを敵から救い 私たちを憎む者どもを辱められます。
8 神にあって私たちはいつも誇ります。あなたの御名をとこしえにほめたたえます。セラ
9 それなのにあなたは私たちを退け卑しめられました。あなたはもはや私たちの軍勢とともに出陣なさいません。
10 あなたは私たちを敵から退かせ 私たちを憎む者どもは思うままに略奪しました。
11 あなたは私たちを餌食となる羊のようにし 国々の間に散らされました。
12 ご自分の民を安く売り渡し その代価で何の利益も得ませんでした。
13 あなたは私たちを隣人のそしりの的とし 周りの者の嘲りとし笑いぐさとされます。
14 私たちを国々の間で物笑いの種とし もろもろの民の間で笑いものとされるのです。
15 私の前には絶えず辱めがあり 恥が私の顔をおおってしまいました。
16 それはそしる者とののしる者の声のゆえ 敵と復讐する者のゆえでした。
17 これらすべてが私たちを襲いました。しかし私たちはあなたを忘れず あなたの契約を無にしませんでした。
18 私たちの心はたじろがず 私たちの歩みはあなたの道からそれませんでした。
19 あなたはジャッカルの住みかで 私たちを砕き死の陰で私たちをおおわれたのです。
20 もし私たちが自分たちの神の御名を忘れ ほかの神に向かって手を伸べ広げたなら
21 神はそれを探り出されないでしょうか。神こそ心の秘密を知っておられるからです。
22 あなたのために私たちは休みなく殺され 屠られる羊と見なされています。

23 起きてください。主よなぜ眠っておられるのですか。目を覚ましてください。いつまでも拒まないでください。
24 なぜ御顔を隠されるのですか。私たちの苦しみと虐げをお忘れになるのですか。
25 私たちのたましいはちりに伏し 私たちの腹は地についています。
26 立ち上がって私たちをお助けください。御恵みのゆえに私たちを贖い出してください。

●1944年の6月にフランスのノルマンディーに連合軍が上陸すると、ドイツ軍を倒し、収容所に監禁されていたユダヤ人が奇蹟的に解放されました。その時が1944年だったのです。その後の1948年にイスラエルが国として再建します。もし「詩篇44篇」と「1944年」という連結の組み合わせが本当なら、「詩篇48篇」と「1948年」が預言されていなければならないと考え、その詩篇を読んだとき、ウヒョン氏は驚きの声を上げたのでした。

【新改訳2017】詩篇48篇1~
1 【主】は大いなる方。大いにほめたたえられるべき方。主の聖なる山私たちの神の都で。
2 高嶺の麗しさは全地の喜び。北の端なるシオンの山は大王の都。
3 神はその都の宮殿でご自分を砦として示された。
4 見よ 王たちは集ってともどもにやって来た。
5 彼らは見ると驚きおじ惑い慌てた。
6 その場で震えが彼らをとらえた。子を産むときのような激しい痛みが。
7 東風によってあなたはタルシシュの船を砕かれる。
8 私たちは聞いたとおりを見た。万軍の【主】の都私たちの神の都で。神は都をとこしえに堅く立てられる。セラ
9 神よ 私たちはあなたの宮の中であなたの恵みを思いました。
10 神よ あなたの御名と同じくあなたの誉れは地の果てにまで及んでいます。あなたの右の手は義に満ちています。
11 あなたのさばきのゆえにシオンの山が喜びユダの娘たちが楽しみますように。
12 シオンを巡りその周りを歩け。その塔を数えよ。
13 その城壁に心を留めよ。その宮殿を巡り歩け。後の時代に語り伝えるために。
14 この方こそまさしく神。世々限りなくわれらの神。神は死を越えて私たちを導かれる。


2020.10.30
a:1137 t:2 y:1

powered by Quick Homepage Maker 5.2
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional