****** 教会は、ヘブル的ルーツとつぎ合わされることで回復し、完成します。******

礼拝を優先するために、主が定めたシステムの回復

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55. 礼拝を優先するために、主が定めたシステムの回復

【聖書箇所】Ⅱ歴代誌 31章1節~21節

ベレーシート

  • 歴代誌において、特別に、ヒゼキヤ王についての言及が多くなされている(29~32章)のは、彼がしたことが歴代誌の執筆目的にかなっているからです。その治世の最初から宗教改革を断行し、主の律法に定められた主の例祭を回復すると同時に、礼拝を司る祭司とレビ人に対する神が定めた生活保障を与えるためにヒゼキヤがユダの人々に命じたことが記されています。

1. 礼拝を第一優先にするための主の定めたシステム

  • 4節に、「祭司とレビ人が主の律法に専念するために」、王であるヒゼキヤがエルサレムに住む民に命じたことがあります。それは「祭司とレビ人の分を与える」ことです。この命令はエルサレムを始めとして、ユダの町々にまで広がり、彼らはすべてのものの十分の一を豊富に携えて来たのです。
  • レビ族である祭司とレビ人は、イスラエルの民たちが神にささげるべきの初子の替わりとして取り分けられた部族です。主の律法の規定によれば、祭司とレビ人は神に仕えるために、その生活の保障として、イスラエルの民がそれぞれ十分自分たちのもちものの十分の一を神にささげることによってまかなわれるシステムです。今日、様々な国家がその機能を果たして行くために、国民から税金を徴収するシステムと同様です。イスラエルが神の民として、神への礼拝を最優先するためには、祭司とレビ人が専門職としてその職務に専念できるように、最初から神がそのシステムを律法によって定めていました。ヒゼキヤはそのシステムを主の律法という聖書的根拠をもって回復し、その目的を果たそうした偉大な神の代理者としての王だったのです。そのことが、神への礼拝を国家の基幹とする歴代誌に特筆されている理由です。
  • 「専念する」と訳されたヘブル語は「強くする、勇気を持つ、堅くする」という意味を持つ「ハーザク」(חָזַק)です。これは、「主が強くする、主が堅くする」というヒゼキヤという王の名前と密接に関係しています。王であるヒゼキヤが主の律法に従うときに、国として、また、神の民として強められることを意味しています。
  • ヒゼキヤ王は、神の家(「ベート」בֵּית)を再建するために、主の奉仕においても、主の律法においても、主の命令においても、絶えず神を求め、心を尽くして、その目的を果たそうとしました。これは今日の教会の模範となるべき事柄です。

2. 今日の教会における教訓としての「すべての良いものを分け合うこと」

  • 今日の教会が神を第一とし、神への礼拝を最優先していくために、旧約ではそれを司る祭司やレビ人たちの生活を保障するシステムが定められていたことはすばらしいことです。イスラエルにおいて定められていた10分の1のささげものによって祭司とレビ人を支えるという規定が、必ずしも今日のキリスト教会においてそのままの形で命じられてはいません。しかしその精神は異邦人教会にも受け継がれています。
  • 使徒パウロは、異邦人教会であったガラテヤの教会に対して、次のように述べています。

    【新改訳改訂第3版】ガラテヤ書6章6~7節

    6 みことばを教えられる人は、教える人とすべての良いものを分け合いなさい。
    7 思い違いをしてはいけません。神は侮られるような方ではありません。人は種を蒔けば、その刈り取りもすることになります。

  • 新約の原則は、みことばを教える人と教えられる人がお互いにすべての良いものを分け合うというものです。モーセの律法のように、10分の1をささげれば良い(義務を果たした)ということではなく、あくまでも、自分にとっても、相手にとっても、「良いものを与える」というのが原則です。「良い」という基準は人によってまちまちですが、神は人それぞれの主体的な良心にゆだねているようです。
  • 異教の地で神の働きをしていく時に取った使徒パウロの行動は、自分の生活に必要な分は自分で働き、その必要が他者から与えられて満たされた場合には、本来の神の働きに専念しています。与えられることは当然だとして、それを人々に要求することは一切していません。むしろパウロは、「受けるよりも与えるほうが幸いである」という主のことばを基本としていたようです(使徒20:35)。パウロはいつでも、どこでも、誰に対してでも、「益になることは、少しもためらわず」に与えるという模範を示したのです。このパウロの霊性に私も見倣いたいと思います。


2014.4.18


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