瞑想Ps148/A
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瞑想Ps148/A
- 詩148篇はスケールの大きい全宇宙的な賛美への呼びかけです。天においても、そして地においても主をほめたたえよと呼びかけています。しかしこの詩篇の焦点は、最後の14節「主は、その民の角を高く上げられた。」(新共同訳「主は御自身の民の角を高く上げてくださる」)にあると信じます。「角」とは、力を表す象徴です。
- 神の所有の民、祭司の国とされたイスラエルの存在意義は、神によってのみ与えられます。ひとたびバビロン捕囚を経験したイスラエルは、その中で自分たちの存在意義や使命は見失われ、さえぎられたと感じたに違いありません。しかし、そうした民が再び主のいつくしみによって「主の聖徒」「主の近くにいる者」とされたのです。
- この神の民の存在なくしてまことの神があかしされることはありません。この民が神を賛美することなくして神があがめられることはありません。アブラハムを選ばれた神は、ご自身の民を通して、賛美を受けることを望んでおられます。キリストにつながる私たちクリスチャンもこの神の期待の中にあります。日本において数少ないクリスチャン人口の現実に目をとめることなく、今、自分の置かれている時代と場所で、神を神としてあがめることが求められていると信じます。神の救いの担い手はアブラハムからはじまったことを心にとめたい。主は御自身の民の角を高く上げて下さることを信じつつ。