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恩寵用語Ps102

詩102篇 「建てる」 בָּנָה バーナー

〔カテゴリー統治〕

16節「なぜなら、主はシオンを建て、その栄光のうちに現われ・・」 (新改訳)

Keyword;「建てる、築く、再建する」build, build up,
51:18/69:35/78:9/89:2, 4/1-2:16, 118:22, 122:3, 127:1,1/147:2

  • 「建てる」と訳されたバーナーבָּנָה(banah)は、旧約で379回、詩篇では12回使われています。このことばが聖書で初めて登場するのは創世記2章22節。「神が人から取ったあばら骨によってひとりの女に造り上げ(בָּנָה)」というところに使われています。これは神が人という存在を建て上げるためにしたことでした。つまり、男と女がその深い交わりを通して、神と人とのかかわりのいのちを繁栄させるためです。人はここに初めて「ふさわしい助け手」が与えられたのです。神は、神と人、人と人とのかかわりを建て上げることのできるお方です。
  • 聖書には二つの「建て上げ」の系譜があります。一つは、カインが自分の犯した罪のゆえに主の前から去って、エデンの東ノデに住みつき、町を建てます(創4:17)。そして、自分で自分を建て上げようとする文明が始まっていきます。そして、「さあ、われわれは町を建て、頂が天に届く塔を建て、名を上げよう。」(同、11:4)と呼びかけます。しかし、それに対して神は彼らのことばを混乱させてそれを阻止します。人間の力で建て上げていこうとする傾向は、神の民となるべく選ばれた者たちに対してもその誘惑が絶えずありました。たとえば、なかなか子どもが与えられなかったアブラハムの妻サラは自分の女奴隷ハガルによって、「私は子どもの母になれる(בָּנָה)」と考え、ハガルのところに入るように夫に勧めました(創16:2)。同じことをヤコブの最愛の妻ラケルもします(創30:3~8)。
  • もうひとつの系譜は、神によってすべてを建て上げていこうとする流れです。神がノアの時代、すべてをリセットすべく洪水を起こした後に、ノアは祭壇を築きます。この祭壇を「築く」という動詞にバーナーבָּנָהが使われています。祭壇を「築く」ことは、神を神として、神によって再建されるために自分のすべてを差し出すという礼拝行為です。この流れは、アブラハム(12:7, 8)、イサク(26:25)、ヤコブ(35:7)と引き継がれ、モーセへと引き継がれていきます。しかし神の民の歴史は祭壇を築くことをやめたことにより、自分たちのよりどころであったシオンの町(エルサレム)を失いました。今や、神の民はバビロンにおいて悲痛なほどの試練の中から、再度、神がシオンを再建されることを確信するようになったのです。
  • 神の家、主の家の再建は神の独占行為です。神の民の将来が保証されるのはただ神のみであるという信仰の光が灯されたのでした。それゆえ、この信仰は「後の時代のため」(後世の世代のため)に「書きしるされ」なければならなかったのです(詩篇102:18)。
  • 「まことに神が・・・エルサレムの町々を建てられる。」(詩篇69:35)、「主はエルサレムを建て、イスラエルの追い散らされた者を集める」(詩篇147:2)、「主が家を建てるのでなければ、建てる者の働きはむなしい。」(詩篇127:1)・・も同じ思想をもった詩篇と言えます。

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