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幸いなことよ。すべて主に身を避ける人

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13. 幸いなことよ。すべて主に身を避ける人は

【聖書箇所】 詩篇2篇12節

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【読み】
「アシュレー コル ホーセー ヴォー」

【文法】
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【翻訳】

【新改訳改訂3】
幸いなことよ。すべて主に身を避ける人は。
【口語訳】
すべて主に寄り頼む者はさいわいである。
【新共同訳】
いかに幸いなことか/主を避けどころとする人はすべて。
【関根訳】
すべて彼に依り頼む者に幸あれ。
【岩波訳】
幸いだ。かれのもとに逃れる者たちはみな
【NKLV】
Blessed are all those who put their trust in Him.

【瞑想】

第1篇と第2篇に共通するのは「幸いなことよ」(アシュレー)です。「アシュレー」(אַשְׁרֵי)とは、「ああ、なんと幸いなことだろう。」「なんともうらやましい限りだ」といった感嘆を表わすことばです。第1篇の「幸いな人」とは、積極的な意味で「主の教えを喜びとし、昼も夜もそのおしえを口ずさむ」ことで、やがては何をしても栄える人のことですが、第2篇での「幸いな人」(12節)とは、「主に身を避ける人」のことを語っています。

「身を避ける」(「ハーサー」חָסָה)ということばをいろいろな訳で見ると、口語訳では「寄り頼む」、関根訳では「依り頼む」、共同訳では「避けどころとする」、LBでは「信頼する」、NKJV訳では trust となっています。この「身を避ける」と訳されることばは、実に詩篇の特愛用語であり、全篇に、しかも均等に登場します。それだけ神とのかかわりにおいて重要なキーワードと言えます。どこに身を避けるのか、だれのもとに身を避けるのかといえば、それは「」です。この「」がいかなるお方であるかを知っているなら、その人は幸いな人です。なぜなら、主に身を避けることによって、落ち着きや、内なる静けさとゆるがされない確信が与えられるからです。もし現実の生活の中でその方に身を避けることができないとき、人は平安を失い、うろたえるのです。

人間の最も重要な基本的ニーズは、<生存の保障>と<防衛の保障>です。この二つはすべてのニーズの中でも人間にとってとりわけ優勢なものと言えます。<生存の保障>とは食糧の供給のことであり、防衛の保障とは敵や禍いや事故からの守りと安心のことです。果たして、私たちは礼拝のときに、神が主であることを喜んで認めたとしても、実際の生活での経済面や守りの面という点になると、自分の心のおもむくままに決めてしまうことが多いのではないかと思います。そして神ならぬものに頼ろうとしてしまうのです。こうして偶像礼拝の罪に陥っていく、それが旧約聖書があかししているイスラエルの民の歴史です。しかし彼らはバビロン捕囚の痛い経験を通して、偶像から一切手を切り、神のみ教えと守りの中に自らを置くことを明確に決意していきました。それが第1篇が指し示している「幸いな人」です。

ちなみに、「幸いなことよ。すべて主に身を避ける人は」のフレーズの置かれている第2篇は、神に敵対する勢力が「騒ぎ立ち」「空しくつぶやき」「立ち構える」状況に対して、神がご自身の御子によって、彼らを打ち破るという神の救いの計画の全貌が預言的に語られている詩篇です。そうした文脈の中で主に「身を避ける」(「ハーサー」חָסָה)人は、いかなる環境や状況に置かれることがあったとしても、主への信頼によるゆるぐことのない平安と落ち着き、沈黙が与えられるのです。第3篇はその実践版です。自分に立ち向かう者が多くいる中で、ダビデは「私は身を横たえて、眠る。私はまた目をさます。主がささえてくださるから」(3:5)と告白しています。

イェシュアの弟子たちが舟で向こう岸に渡ろうとしたときに、突然襲った突風で、今にも舟が沈むかもしれない恐れの中で弟子たちは、主イェシュアに「なんとも思わないのですか」とその恐れをぶちまけています。しかしそのときイエスはなんと眠っておられました。これも御子イェシュアが御父に「身を避けて」おられた模範的な出来事と言えます。

神の子どもとされた私たちのこの世での務めは、何よりも主を信頼することです。イェシュアが「わたしを離れては、あなたがたは何もすることができない」(ヨハネ15章5節)と言われたように、「主に身を避ける」ことを学ぶことなしに、私たちがなし得るものは何一つないことを深く心に刻みつけたいと思います。

2013.2.27


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