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幕屋の庭の(白い亜麻布の)掛け幕

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3. 幕屋の庭の(白い亜麻布の)掛け幕

【聖書箇所】出エジプト記27章9~18節

ベレーシート

  • 幕屋の庭は、長さ百キュビト、幅五十キュビト、高さ五キュビトの「撚り糸で織った亜麻布の掛け幕」が張られています。それが意味することは何かを考えます。


1. 白い亜麻布で出来た庭の掛け幕

【新改訳改訂第3版】出エジプト記27章9, 11, ~15節
9 幕屋の庭を造る。南側に面して、庭の掛け幕を、その側のための長さ百キュビトの撚り糸で織った亜麻布を、張る。
11 同じように、に面して、その長さで、長さ百キュビトの掛け幕とする。柱は二十本、その二十個の台座は青銅で、柱の鉤と帯輪は銀とする。
12 また、西に面して庭の幅には五十キュビトの掛け幕、その柱十本、その台座十個とする。
13 前面の東に面する庭の幅も五十キュビト。
14 片側に寄せて、十五キュビトの掛け幕と、その三本の柱、その三個の台座とする。
15 他の片側にも十五キュビトの掛け幕と、その三本の柱、その三個の台座とする。


●新改訳では、庭の「掛け幕」と訳していますが、口語訳は「あげばり」、新共同訳・フランシスコ会訳・岩波訳は「幔幕」(まんまく)、関根訳は「幕」、尾山訳は「庭幕」と訳しています。原語は「ケラ」(קֶלַע)の複数形「ケライーム」(קְלָעִים)。

●この箇所で目立つのは「掛け幕」の長さ、および「柱」と「台座」の数をはじめとして、幕屋の庭には「5とその倍数」が実に多く使われているということです。「撚り糸で織った亜麻布」を使った「掛け幕」は高さは5キュビト、その長さは南側と北側でそれぞれ100キュビト、そしてそれぞれ20本の柱。西側と東側の幅はそれぞれ50キュビトで、それぞれ10本の柱。


  • 庭の掛け幕は「撚り糸で織った亜麻布」で色は「白」です。「白」とはいえ、色で染めていないだけです。ですから、「真っ白」という意味ではありません。この掛け幕の内側は「神の御住まい」としての場所であり、外側はイスラエルの民(人)が住む宿営の場所です。この二つは明確に区別されています。神とともに住むためには、この掛け幕の内側に入らなければなりません。
  • 幕屋全体の中でこの白い亜麻布が使われているのは、この掛け幕と、入口の幕と聖所の垂れ幕、おわび至聖所の垂れ幕の中に織られる四色(青色、紫色、緋色、亜麻色)の撚り糸の一部、そして祭司が着る服です。亜麻布の「白」は、汚れなき聖なる方、および、義なる方であるキリストの人性をを表しています。人となられたイェシュアは、人間が到達することのできない完全な歩みをなされました。そのことを表わしているのが亜麻布の「掛け幕」なのです。

2. 白い「亜麻布」の全長が280キュビトであることの意味

画像の説明

  • 東側の門の部分を除く「亜麻布の庭の掛け幕の全長」が、なぜ「280」キュビトなのでしょうか。それには理由があります。その理由は、280が人間の妊娠期間である40週の数だからです。7日×40週=280日、これが掛け幕の全長280キュビトが示しているのです。

3. 幕屋の掛け幕を支える60本の「柱」

  • その柱には、付属する銀製の「柱の頭のかぶせ物」と「帯輪」、そして同じく銀製の柱に「5つの鉤(ホック)」、青銅の「台座」があります。(下図を参照。)
  • 幕屋の庭の周囲は、撚り糸で織った亜麻布の掛け幕が柱に掛けられて囲われています。南と北側にそれぞれ20本、西と東側にそれぞれ10本の柱が立っていますが、外からこの柱を見ることはできません。しかもこの柱が何の材料でできているのかも言及されていませんが、幕屋全体を考えるならばそれはアカシヤ材であると考えられます。しかしあえて柱について何も語られていないということが重要なのかもしれません。それはあたかも世には知られずに立っている、後に啓示される「教会」を象徴しているのかもしれません。なぜなら、「教会は、真理の柱また土台」(Ⅰテモ 3:15 )とあるからです。

(1) 柱の「おおい」(銀)と「台座」(青銅)

  • 幕屋の庭の柱の頭には「銀」が、また柱の台座には「青銅」が使われています。聖書で「青銅」という場合は、それは「銅」のことを指しています。最も耐火性のある金属です。幕屋の庭にある金属は「青銅」「銀」です。聖所では「銀」と「金」、至聖所では「純金」が使われ、奥に行けば行くほど価値の高い金属が使われています。
  • 「銀」は罪人のために払われた贖い(身代り)の代価としてのイェシュアのいのちを、また「青銅」は火のような試練である十字架を忍ばれたイェシュアを象徴しています。

 画像の説明
(この図では柱が外から見えていますが、実際には見えません。おそらく便宜上見えるようにしているとのだと思います。)

東の門

画像の説明

(2) 「柱」を固定している「ひも」と「釘」

ひもと釘.JPG
  • 庭の掛け幕を支えている柱は、それぞれ2本のひもと2本の青銅の釘によって地面にしっかりと固定されます。釘はそれに結び付けられるひもがなければ何の役にも立ちません。ひもと釘によって庭の柱は真っすぐに立たせられ、荒野のどんな突風にも引き倒されないように押さえられていたのです。これは庭の柱のみならず、幕屋本体のおおいも、同様に、ひもと釘で固定されていました。
  • 「ひも」(「メータール」מֵיתָר)と訳された同じことばが、天幕の「綱」として使われています。以下の二つの預言は、前者(A)がイスラエルとエルサレムの過去と現在の荒廃を預言しているのに対し、後者(B)と(C)は未来における(主の再臨後の)その町とそこに住む者たちが受けることになる繁栄と栄光を鮮やかに描き出しています。ちなみに、「釘」と訳された「ヤーテード」(יָתֵד)は、イザヤ書では「くい」と訳されています。

A. 【新改訳改訂第3版】エレミヤ書 10章20節
私の天幕は荒らされ、すべての(「メータール」מֵיתָר)は断ち切られ、私の子らも私から去って、もういない。再び私の天幕を張る者はなく、私の幕屋を建てる者もいない。

B. 【新改訳改訂第3版】イザヤ書 54章2節
あなたの天幕の場所を広げ、あなたの住まいの幕を惜しみなく張り伸ばし、を長くし、鉄のくい(「ヤーテード」יָתֵד)を強固にせよ。

C. 【新改訳改訂第3版】ゼカリヤ書10章4節
この群れ(=ユダの家)からかしら石が、この群れから鉄のくいが、この群れからいくさ弓が、この群れからすべての指揮者が、ともどもに出て来る。


  • 庭の真理の柱と幕屋本体を支えている「ひも」と「釘」とは、イェシュアの「死」と「復活」、あるいは、神の「義」と「愛」、「恵み」と「まこと」を象徴していると言えます。この二つのうちどちらか一方が欠けても、真理を強固に支えることはできないからです。


2016.1.23


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