地図思考―神学的思考―を育てること
42. 地図思考―神学的思考―を育てる
- 「木を見て森を見ず」ということばがあります。ひとつひとつの木に注意がいっているならば、森の中で迷いかねません。どこに出口があるのか、どこに向かっているのかわからないということになります。聖書を読む場合にも、あるいはある詩篇を瞑想する場合にも、そうした過ちに陥らないためにできるだけ聖書の全体像を把握することが大切です。この全体像を把握することを「地図思考」と言います。あるいは、「神学」と言います。
- 聖書を常に全体から部分へ、あるいは「森から木を見る」という見方や捉え方をするためには、ある程度の訓練を積む必要があります。神学というと、なにか難しいことを勉強するように思われる方が多いと思いますが、要するに聖書の全体像を把握することなのです。とりわけ、神の救いの歴史を理解するためには「地図思考」は重要な鍵と言えます。