ハガイ書の伝えるメッセージ
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ハガイ書の伝えるメッセージ
ハガイは、二人の指導者(ゼルバベルと大祭司ヨシュア)とすべての民に対して、「強くあれ」と呼びかけ、さらに「わたしの霊があなたがたの間で働いている。恐れるな。」と主のことばを語っています。なぜなら、彼らは「恐れ」のゆえに工事を中断していたからです。
ハガイ書の伝えるメッセージは、新約的な視点から見るならば、使徒パウロが述べている「罪と死の原理」から「キリスト・イエスにある、いのちの御霊の原理」への解放のメッセージです。「罪と死の原理」と「キリスト・イエスにある、いのちの御霊の原理」という二つの原理は、全く正反対の原理です。前者の原理では自分たちを取り巻く環境に恐れが支配してしまいますが、後者の原理では信仰の力が解き放たれることによって恐れが締め出され、神のことばと結びついて、新たな力が賦与されます。
「愛には恐れがありません。全き愛は恐れを締め出します」(Ⅰヨハネ4:18)とあるように、神殿の建設は、単に目に見える物を建てることではなく、神を愛する(目に見えない事柄)という信仰の挑戦(取り組み)だったのです。
預言者ハガイは、ユダの民の挫折と怠慢を叱責しながら、神殿建設のために再び立ち上らせ、その困難な事業を成し遂げさせた人物でした。
2013.9.15
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