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ダビデの子孫の系図

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3. ダビデの子孫の系図

【聖書箇所】Ⅰ歴代誌 3章1~24節

ベレーシート

  • 系図を片手に、その系図から縦横無尽の話をすることができる人がいるとしたら、その人はかなりの聖書通と言えます。一見、無味乾燥に見える系図はそのような人にとっては、話を引き出すアウトラインのようなものです。尤も、そのような域に達するためには、もっと聖書をじっくりと学ばなければなりませんが・・・・。
  • Ⅰ歴代誌3章は、本書の中心人物であるダビデの家系の記述です。流れとしては三つに区分できます。

    (1) 1~9節は、ダビデの息子たち
    (2) 10~16節は、ソロモン以降のダビデの家系
    (3) 17~24節は、バビロン捕囚以降のダビデの家系


1. ダビデの息子たち

  • 以下の図をみると分かるように、ダビデの息子たちはなんと記述されているだけでも、19人以上であることが分かります。

画像の説明

(「新聖書辞典」いのちのことば社より)

(1) 7年半に及ぶヘブロン時代に与えられた息子たちは6人。

(2) 33年のエルサレムでの治世に与えられた息子たちは13人とそばめの子たち。

  • ダビデの系譜の本流は、
    ダビデーソロモンーレハブアムーアビヤーアサーヨシャパテーヨセムーアハズヤーアマツヤーアザルヤーヨタムーアハズーヒゼキヤーマナセーアモンーヨシヤーエホヤキムーエコヌヤ(=エホヤキン)ーペダヤーゼルバベルーハナヌヤーシェカヌヤーシェマヤーネアルヤーエルヨエナイ・・・

2. 固有名詞のヘブル語表記の違い

  • 今回の瞑想で気になったことの一つは、人物の名前(固有名詞)のヘブル語表記が異なっているという事実です。別名の場合には、聖書はそのことを明確にしています。たとえば、ソロモンの場合には、「平和」を意味する「シャーローム」から来ている名前ですが、別名は「主に愛されている」という意味で「エディデヤ」です。しかし、今回、そのソロモンの母となった「バテ・シェヴァ」とその父の名前の表記が以下のように、二通りあるのです。

画像の説明

  • 新改訳では「バテ・シェバ」、あるいは「バテ・シュア」と表記。新共同訳では「バト・シェバ」、あるいは「バト・シュア」と表記。標記が微妙に異なります。彼女の父の名前は、前後を逆にした形となっています。どうして同じ人物の名前の表記が異なるのか分かりません。単なる誤写だと言われても、「ベイト」と「ヴァヴ」の文字が誤写したとは思えません。父の「エリアム」と「アミエル」の場合も誤写だとは思いません。このなぞは今の所、解けません。
  • ちなみに、「バテ・シェバ」、あるいは「バテ・シュア」、いずれにしても、二つのヘブル語の組み合わせになっています。「シェバの娘」ないし「シュアの娘」という意味ですから、母親の名前の娘が結びついた名前だと言えます。

3. バテ・シャバの祖父はダビデの側近であったアヒトフェル

  • 3章の系図からだけでは分かりませんが、ダビデの妻となった「バテ・シェバ」の父の名前は分かりましたが、その父、つまり「バテ・シェバ」の祖父はアヒトフェルであるかもしれないことが、Ⅱサムエル23章43節に記されています。23章24~39節にはダビデを支えた30人の勇士たちの名前が記されていますが、その中に「ギロ人アヒトフェルの子エアリム」とあるのです。「ギロ人」とはギロ出身のいう意味で、そのギロの町はユダ族の相続地の中にあります。したがって、「ギロ人アヒトフェル」はユダ部族の人なのです。
  • アヒトフェルはダビデに仕えた有能な側近で、彼の知恵と助言は天賦のものと見なされ、ダビデもアブシャロムも認めていました。ダビデの晩年、アヒトフェルはアブシャロムの反乱に加担し、ダビデを1万2千人の兵士を率いて都落ちしたダビデを討とうと図りましたが、ダビデの密偵フシャイの反対に会い、その計画は実現しませんでした。自分の計画が実行されなかったことから、アブシャロムの謀反は成功しないと判断して、彼は自分の故郷に帰り、そこで自殺してしまいます(Ⅱサムエル17:23)。
  • ダビデの系図の中には、このような出来事がたくさん隠されているのです。

4. メシアはユダ族より出現する

【新改訳改訂第3版】創世記49章10節
王権はユダを離れず、統治者の杖はその足の間を離れることはない。ついにはシロが来て、国々の民は彼に従う。

  • ここには実に驚嘆すべき預言があります。「統治者の杖」とは「統治者としてのメシア」を意味し、「シロ」とは「平和の君メシア」を意味します。脚注 
    この預言は、イエス・キリストにおいて成就されます。イエス・キリストの誕生とその生涯、死と復活は、すべて預言の成就です。ヘブル書7章14節には「私たちの主が、ユダ族から出られたことは明らかです・・」とあり、黙示録5章5節には「ユダ族から出た獅子」と称され、イザヤ書11章1~2節には「エッサイの根株から新芽が生え、その根から若枝が出て実を結ぶ。その上に、【主】の霊がとどまる。」と預言されています。メシアであるイエス・キリストはこのユダ族のダビデ王の子孫から出現します。
  • ところが、メシアはダビデの子であるソロモンの系列ではなく、ソロモンの弟であるナタンの系列から出現するのです。Ⅰ歴代誌3章17節に「エコヌヤ」という名前があります。別名、エホヤキンのことですが、彼はソロモン系列にある王です。エレミヤ書22章30節に、ユダの王エコヌヤ(エホヤキン)について次のように預言されています。

    【主】はこう仰せられる。「この人を『子を残さず、一生栄えない男』と記録せよ。彼の子孫のうちひとりも、ダビデの王座に着いて、栄え、再びユダを治める者はいないからだ。」

  • ユダ族の獅子、ダビデを基する系図の中でイエス・キリストにつながるのは、ヨセフではなく、母マリヤの系列ということになります。母マリヤの系図を遡って行くと、ダビデに行く着く前に、ナタンの名前があるのです。ユダヤにおいては女性の先祖の系図は重要視されていなかったために、ユダヤ人たちに対しては、父方の系図が重要視されますが、異邦人であるルカは母方の系図のルーツにダビデを見出しています。ルカの福音書3章23節以降を参照。

脚注 

「シロが来る」と「メシア」のヘブル語のゲマトリアは、同じ数値です。

「ヤーヴォー・シーロー」(יָבֹא שִׁילֹה)
・・5+30+10+300+1+2+10=358

「マシーアッハ」(מַשִׁיחַ)
・・8+10+300+40=358


2013.12.13


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