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ダビデの三勇士

48. ダビデの三勇士

【聖書箇所】 23章8節~39節

はじめに

  • ダビデはすばらしい神の王国を建設するために神に用いられた人物ですが、ダビデ一人の力によったのではないことは言うまでもありません。根本的には神ご自身のみわざによるものですが、多くの人々の協力によって造られたと言えます。ダビデは神に愛されただけでなく、多くの有能な協力者に恵まれた王と言えます。Ⅱサムエル記23章はダビデにつき従った37名の人々の名前が記載されています。なかでも、「ダビデの三勇士」は神の王国を担う者たちの資質の鍵を握っていると言えます。
  • 聖書の著者である聖霊はなぜここに「ダビデの三勇士」の名前をそのエピソードを記したのか、そのことを瞑想することはとても意気があると信じます。

1. ダビデの三勇士

  • ダビデの王国を支えた親衛隊、あるいはエリート集団は、一朝一夕にしてできたものではあません。ダビデがサウル王に追われて荒野を放浪することを余儀なくされた時に出会った人々だと考えられます。彼らはダビデと苦労を共にしながら、寝食を共にして戦ってきた仲間たちです。そうした集団の中にひときわ名をとどめている三勇士に目を向けてみたいと思います。

(1) ヤショブアム(23:8)

槍の名手であり、一度に8百人を刺し殺した勇士。

(2) エルアザル(23:9)

剣の名手であり、神の民が混乱の中にあったとき、ペリシテ人にいどみ、手が剣にくっついて離れなくなるまで戦い抜いて勝利した勇士。

(3) シャマ(23:11)

味方の者が逃げたにもかかわらず、ひとり自分の持ち場に踏みとどまって戦い、形勢を逆転させた勇士。


これらの三人には共通する面があります。
(1) それぞれが大勢の敵を無効に回しての勝利であったこと
(2) それぞれが全力を振り絞っての大勝利であったこと
(3) それぞれが主の力によってもたらされた勝利であったこと


2. いのちをかけた三勇士の際立った忠誠心

  • ダビデの三勇士は、戦いの名士というだけでなく、ダビデに対する愛と忠誠においてほかの人々よりも際立った者たちでした。そのひとつのエピソードが、ダビデのために水を汲んで来たという話です。彼らはダビデに命令されてしたことではありませんでした。ただダビデが乾季のために喉が渇き、自分の故郷の水を思い出して、それを飲みたいと口にしただけでした。このことを知った三人の勇士たちは、自分たちのいのちを顧みず、ダビデのために距離として40キロ以上離れているところに水を汲みに行ったのです。これは彼らのダビデに対する忠誠心の表れであり、無私の愛的行為です。彼らの行為に対して、ダビデはこの「水を飲む」ことは「家来のいのちを飲む」ことだとし、そんなことは自分に許されることではないとして飲まなかっただけでなく、この水は主に対してささげられるべきものだと言ったことです。ここには、三勇士のいのちをかけた行為というよりは、むしろ真の神の王国がなんたるかを示す重要な発言です。
  • 本来、専制君主であるならば自然なこととであっても、神の王国の理念においては、ダビデはあくまでも神の代理者としての存在にすぎず、三勇士のしたことは神への献身的行為として賞賛されなければなりません。このエピソードが記載されなければならなかった理由とは、ダビデが彼らの行為を神にささげられるべき行為としてみなしたことが重要なことであったのです。そこにはサムエル記の土台にある神の王国の理念が指し示めされているのです。

3. 裏方に徹した無名の人々の存在

  • 23章には、神によって立てられた王としてのダビデ、そして彼を支える親衛隊(目立った働きをした人々)が記載されています。彼らは目立つ存在ですが、そうした存在だけでは神の王国は成り立ちません。その背後には、目に見えない、名もない、裏方に徹した人々の存在がいるのです。
  • 新約時代のイエスの周囲には、主によって選ばれた弟子たち、そして彼らにつき従って、彼らの働きを支えた多くの女性がいたことを聖書は記しています(ルカ8章3節)。たとえば、イエスの母とその姉妹、自分の財産をもって経済的に支えたクロパの妻マリヤや愛と献身によって仕えたマグダラのマリヤ。彼女たちは裏方でいわば弟子たちの裏方的存在です。そのようにしてイエスの働きを助けました。
  • 現代の教会も、こうした献身的な裏方的存在によって形成されていきます。三勇士の一人のシャマは自分の持ち場にしっかりと踏みとどまって戦いの形勢を逆転させた人物です。たとえ無名であったとしても、シャマと同じように、たとえ他の者が逃げるような状況になったとしても、自分の持ち場から決して離れず、しっかりとそこを死守して形勢を逆転できるような有能な器となりたいものです。

2012.8.22


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