ゼカリヤ書の伝えるメッセージ
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ゼカリヤ書の伝えるメッセージ
神殿の完成が近づくにつれて、人々が期待していたような平和的な状況は訪れなかったようです。そうした状況の中で、ゼカリヤは真の新しい時代の栄光は目に見える神殿のみでなく、終末的に見ることが必要であることを人々に語ったのです。そのために、必然的に、メシア的待望と終末的論的要素の多い内容となっています。
神殿建設とメシアとは不可分な関係にあります。神殿はイスラエルにとってのアイデンティティの中心であり、イスラエルの平和と繁栄の象徴です。それゆえ、ゼカリヤの預言は、初臨のメシアから終末におけるメシアの再臨までをその射程としています。
特に、最後の章である14章には「主の日」「その日」という表現で、終わりの日の審判と栄光が表現されています。メシアが再臨されるとき、その場所がオリーブ山であることを預言していることは有名です。
14:4
「その日、主の足は、エルサレムの東に面するオリーブ山の上に立つ。」
2013.9.16
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