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ゲダルヤの総督としての任命と暗殺

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43. ゲダルヤの総督としての任命と暗殺

【聖書箇所】 40章1節~41章18節

ベレーシート 

  • エルサレム陥落後のさまざまな動きが記されています。多くの者たちが殺され、そして捕囚とされた後、バヒロンの王は残りの民たちのためにゲダルヤを総督として任命します。しかし、そのゲダルヤは王族のひとりであったイシュマエルとその仲間たちによって暗殺されるという事件が起こります。そしてそれを指示した黒幕のアモン人バアリスがおり、陥落後の不穏な空気が漂っています。いくつかのトピックをまとめておきたいと思います。

1. バビロン王の傀儡としてのゲダルヤ総督 

  • 「総督」と訳された原語は「サル」שַׂרいう語彙は、リーダー(司、首長、支配者、監督者)を意味する語彙で、旧約では420回、エレミヤ書では56回使われています。しかしこの語が「総督」という訳で使われているのはエレミヤ書の場合7回で、それも40章以降です。
  • バビロンの王の傀儡として立てた王ゼデキヤはその治世の末期にバビロンに反旗を翻したために、エルサレムは完全に包囲され、結局のところ陥落してしまいました。そこで、バビロンの王は新バビロン派にある人物であるゲダルヤを総督として任命し、ユダヤに残された者たちを支配しようとしました。ゲダルヤは王家の血筋の者ではありまん。「シャパンの子アヒカムの子」とあるように、シャパンはヨシヤ王の時の書記官です。ヨシヤと共に改革路線を歩んでいた人でした。その息子アヒカムはエレミヤのいのちを助けた人物であり、同時にエレミヤが語るバビンロンの手に託すという主の言葉の中に神のご計画を見ていた人物です。したがって総督として任命されたゲダルヤはふさわしい器だったと言えます。
  • エレミヤはラマで解放されましたが、その後は、少し北にあるミツパにいたゲダルヤのもとに身を寄せました。

2. 総督ゲダルヤを暗殺したイシュマエル 

  • エルサレムの陥落とゼデキヤ王の捕囚、およびその子どもたちの死は、王家につながる者に大きなショックを与えたに違いありません。そして今や、王家の血筋とは関係のないゲダルヤが総督となったことは、王家にあるイシュマエルにとって複雑な思いを抱かせたに違いありません。どういうわけか、アモンの王を後ろ盾にしてながら、総督の歓迎の食事の席でゲダルヤを暗殺してしまいます。
  • ゲダルヤのみならず、巡礼のためにミツパに集まっていたユダヤ人たちを穴に放り込み、またそこに駐留していたカルデヤ人も打ち殺してアモンの方へ逃れました。エレミヤとバルクもその事件に巻き込まれて、捕虜となっていました。

3. 情報通のカレアの子ヨハナンと高官たち

  • ゲダルヤはイシュマエルによって暗殺の動きがあることを情報通のヨハナンから聞きましたが、全く信じませんでした。ある意味ではゲダルヤは人に信頼されるばかりか、人を信頼する性格が強い面があったようです。しかしそれは政治家として世を渡るには危うい性格でもあったと言えます。そのようなゲダルヤが暗殺されました。
  • アモンに逃亡するイシュマエルたちを追跡して、彼らから取り返した者たちをヨハナンは連れてエジプトへ逃れようとします。しかしそれが神のみこころかどうかをエレミヤに聞こうとします。それが42章です。

2013.4.5


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