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エレミヤとイザヤ

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トピック4. 「エレミヤとイザヤ」


ベレーシート

  • エレミヤもイザヤも共にユダ王国に対して語った預言者でした。しかし彼らが語ったメッセージの内容は、全く異なるものであったことを知っておくことが重要です。

1. イザヤの語ったメッセージ

【新改訳改訂第3版】イザヤ書  7章4節
そこで彼に言え。気をつけて、静かにしていなさい。恐れてはなりません。あなたは、これら二つの木切れの煙る燃えさし、レツィンすなわちアラムとレマルヤの子との燃える怒りに、心を弱らせてはなりません。

【新改訳改訂第3版】イザヤ書 30章15節
神である主、イスラエルの聖なる方は、こう仰せられる。
立ち返って静かにすれば、あなたがたは救われ、落ち着いて、信頼すれば、あなたがたは力を得る。

  • イスラエルは北と南の大国に挟まれた中小国です。大国の中間に置かれているイスラエルはどちらの大国にも傾くことなく、中立を保つことでバランスが取れていました。しかしイスラエルがどちらかの大国に傾くとき、そのバランスは崩れ、危機に立たされるのです。
  • イスラエルがソロモン以降二つの国に分裂してから、政治的事情は変わってきました。アッシリヤの勢力に対して対抗してようとして、アラムの王レツィンとイスラエルの王ペカは同盟を結びます。そしてその同盟にユダ国も加わるように要請されますが、ユダの王アハズはそれを拒否します。そのためにアラムと北イスラエルがユダを攻めようと上ってきます。このときイザヤはアハズに「気をつけて、静かにしていなさい」(7:4)と語り、主を信頼して中立の立場を貫くようにと語ります。ところがアハズは、すでにアッシリヤに貢物を贈ってアッシリヤの属国となり、神に信頼しませんでした。そのアハズの取った政策の代償は大きなものでした。
  • イザヤ書30章には、アッシリヤに対抗するために、イスラエルがエジプトと同盟を結ぼうとしたことが背景にあります。そのときイザヤは、エジプトに頼ることは神への不信であり、結局は「恥をもたらす」ことになると語り、「立ち返って、静かにすれば、あなたがたは救われ、落ち着いて、信頼すれば、あなたがたは力を得る」(30:15)と告げました。
  • イザヤのメッセージはどんなときにも外国と同盟関係を結ぶことなく、主にのみ信頼して、静かにしていれば、神が守ってくださるというものでした。イザヤは最初から最後まで一貫して「神から来る静けさ」を説いた預言者でした。

2. エレミヤの語ったメッセージ

  • エレミヤはイザヤと同じくユダに対して立てられた預言者でしたが、エレミヤが語ったメッセージは、神はもう一度最初からやり直される。そのために「エルサレムは必ず廃墟となる。南ユダ王国は必ず滅ぼされる。それゆえバビロンへ行け」というものでした。
  • ヨシヤ王がその治世第18年目に神殿の修理を命じた時に、大祭司ヒルキヤが主の宮の中で「主の律法の書」を発見しました。その報告を聞いたヨシヤ王は、衣を裂き、大祭司ヒルキヤやその他の家来たちに、主のみこころを求めることを命じました(列王記第二22:8~13、歴代誌第二34:14~21参照)。
  • 大祭司ヒルキヤたちは、女預言者フルダのもとに行って尋ねました。しかし、フルダの答えは、時すでにお遅し、神のさばきが差し迫っているというものでした。南ユダ王国の滅亡は避けられないというものでした。これと同様のメッセージをエレミヤは40年の預言活動を通して語り続けなければなりませんでした。決して人から受け入れられるメッセージではなかったため、エレミヤは孤独を余儀なくされ、「涙の預言者」と呼ばれました。

【新改訳改訂第3版】エレミヤ書1章14~16節
14 すると【主】は私に仰せられた。「わざわいが、北からこの地の全住民の上に、降りかかる。
15 今、わたしは北のすべての王国の民に呼びかけているからだ。──【主】の御告げ──彼らは来て、エルサレムの門の入口と、周囲のすべての城壁と、ユダのすべての町に向かって、それぞれの王座を設ける。
16 しかし、わたしは、彼らのすべての悪にさばきを下す。彼らはわたしを捨てて、ほかの神々にいけにえをささげ、自分の手で造った物を拝んだからだ。


付記

  • 私たちの個人的な面においても、イザヤのメッセージのように主を信頼することによって、主が生存と防衛の保障を与えてくださるという信仰で保たれていくこともあれば、自分の罪のゆえに、どうしても厳しい取扱いによってリセットされなければならない場合もあるのです。
  • エレミヤの時代は、イスラエルが後者の取扱いを受けざるを得ない状態であったのです。とは言え、神を見捨てた神の民に対して、どこまでも捨てないで再起させようとする神の忍耐とあわれみが先行していることは言うまでもありません。

2013.1.23


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