わたしはあなたを決して見捨てない
【聖書順索引】
69. わたしはあなたを決して見捨てない
【聖書箇所】 創世記28章15節後半
【読み】
キー ロー エアゾーヴハー アド アシェル イム アースィーティ エット アシェル ディバルティ ラーフ【文法】
【翻訳】
【新改訳改訂3】
わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」
【口語訳】
わたしは決してあなたを捨てず、あなたに語った事を行うであろう」。
【新共同訳】
わたしは、あなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない。」
【フランシスコ会訳】
わたしはおまえに言ったことを果たすまでは、おまえを見捨てるようなことはしない。
【NKJV】
Gen 28:15 " for I will not leave you until I have done what I have spoken to you."
【瞑想】
28章15節の前半には「わたしはあなたと共にいる」(アノーヒー・インマーフ)という臨在の積極的表現があり、後半では「わたしはあなたを見捨てない」(ロー・エアゾーヴハー)という臨在の消極的表現があって、主の臨在の約束が二重に強調されています。このような臨在用語が二重に語られている例は限られています。以下にある聖書箇所(申命記31章6節と8節、ヨシュア記1章5節)に見られます。引用はいずれも【新改訳改訂第3版】です。
申命記 31章6節
強くあれ。雄々しくあれ。彼らを恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの神、【主】ご自身が、あなたとともに進まれるからだ。主はあなたを見放さず、あなたを見捨てない。申命記 31章8節
【主】ご自身があなたの先に進まれる。主があなたとともにおられる。主はあなたを見放さず、あなたを見捨てない。恐れてはならない。おののいてはならない。」ヨシュア記 1章5節
あなたの一生の間、だれひとりとしてあなたの前に立ちはだかる者はいない。わたしは、モーセとともにいたように、あなたとともにいよう。わたしはあなたを見放さず、あなたを見捨てない。
主の臨在の約束は聖書のはじまりから終りまで、実に、聖書全体に及んでいます。主の臨在の約束とその祝福は、神の一方的な恵みであり、人間的な功績や資質によらないものです。また決して見捨てられることなく、すべてのことー失敗の痛みや人間の罪や悪さえもーが益とされます。「わたしはあなたとともにいる」「わたしはあなたを決して見捨てない」という約束を、信仰によって握ることなくしては、神からの召しを全うすることはできません。「ああ、神、主よ。ご覧のとおり、私はまだ若くて、どう語っていいか分かりません。」としり込みするエレミヤに対しても、主は「まだ若いと言うな。わたしがあなたを遣わすどんな所へでも行き、わたしがあなたに命じるすべての事を語れ。彼らの顔を恐れるな。わたしはあなたとともにいて、あなたを救い出すからだ」と約束しています(エレミヤ1:7~8)。
臨在の約束の主体は、常に、主の真実にかかっています。主が語られることは必ず実現します。ですから、主のことばに対する信仰が私たちに求められています。主の約束の真実とその真実に対する信仰、そのようなかかわりを持つことが、「永遠のいのちを持つ」ことなのです。
2013.4.24
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