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「あなたは必ず死ぬ」とエリヤに宣告されたアハズヤ

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列王記の目次

24. 「あなたは必ず死ぬ」とエリヤに宣告されたアハズヤ

【聖書箇所】 1章1節~18節

はじめに

  • 列王記第二に入ります。北イスラエル王国の最悪の王と評価されるアハブ王が死に、その息子のアハズヤが王となった後から後半の列王記が始まります。

1. アハズヤを襲った二つの危機

  • 列王記第二の1章1節には「アハブの死後、モアブがイスラエルにそむいた」とあります。父アハズの治世において均衡を保っていた二国間が、アハブの死後にそれが崩れたことを意味します。常に、平和路線を築いていたイスラエルにとっては新たな危機を迎えたことになります。
  • もうひとつの危機は、アハズヤ自身が屋上の部屋の欄干から落ちて病気になったということです。果たして、この病気が直るかどうかはこれから王としての治世において大きな問題であったはずです。
  • これらの二つの危機は、ある意味において、真の神を求める恵みの機会となるはずでした。しかしアハズヤはイスラエルの真の神に助けを求めず、偶像の神に伺いを立てたことで、死を招いてしまいました。

2. 預言者エリヤによる死の宣告

  • 自分の病気が治るのかどうか、不安と恐れのゆえに、アハズヤは「エクロンの神、バアル・ゼブル」に伺いを立てるべく使者を遣わしました。そのころ、主の使いがその使者たちに伝えるべきメッセージをエリヤに告げました。その内容はこうでした。

【新改訳改訂第3版】列王記下1章3, 4節

「さあ、上って行って、サマリヤの王の使者たちに会い、彼らに言え。『あなたがたがエクロンの神、バアル・ゼブブに伺いを立てに行くのは、イスラエルに神がいないためか。それゆえ、【主】はこう仰せられる。あなたは上ったその寝台から降りることはない。あなたは必ず死ぬ。』」

  • 「あなたは必ず死ぬ」というフレーズは、創世記2章で主がアダムに対して語ったものと同じです。しかも、「モート、タムート」(מוֹת תָּמוּת)のように、同じ語彙を重ねて強調しています。 創世記2章では、園のすべての木から取って食べてもよいが、善悪の知識の木からは決して食べてはならない。食べるとあなたは必ず死ぬと警告されましたが、ここでも同じ言葉でエリヤがアハズヤに警告ではなく、死というさばきを宣告しています。
  • このことばは1章の中に3回(4, 6, 16節)出てきます。3回という数字は、聖書の中でぱ事柄の確実性」を表す数字です。悪魔がイエスを荒野で誘惑したのは3回でした。ペテロはイエスを3度否みました。イエスもペテロに3度「わたしを愛するか」と尋ねています。使徒パウロは自分にある「とげ」を取り去ってほしいと3度祈っています。主は使徒ペテロに異邦人伝道を理解させるために「きよい物と汚れた物をほふって食べよ」と命じ、3度のやり取りがあったとあります。ここでの「3」は確認・確約を意味しています。
  • 預言者エリヤの存在は、「主は生きておられる」という神のメッセージそのものでした。ですから、彼が現れるとき、そけは生けるまことの神に立ち帰ることを意味したはずです。エリヤの存在の背後には、イスラエルの歴史の中に啓示された生ける神ヤーウェのメッセージが語られています。ですから、当然、病気になったアハズヤに対して、イスラエルの真の神が「わたしはあなたをいやす者である」というメッセージがあったのです。それゆえ、「あなたがたがエクロンの神、バアル・ゼブブに伺いを立てに行くのは、イスラエルに神がいないためか。」と叱責しているのです。
  • 神からの恵みの機会を失ったアハズヤはエリヤが予告した通り、死んだのです。例外なく、すべての者がこの神の前に立つときが来るのです。「主は生きておられる」と語るエリヤのメッセージに耳を背けることがないようにしたいものです。

2012.10.19


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